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第120話

作者: 霜晨月
last update publish date: 2026-04-18 22:38:21

身支度を整えた二人は、華やかな装いで出発した。

標準的な付添人らしい出で立ちの颯斗に対し、練は落ち着いた格子柄のスーツを粋に着こなしている。あくまで新郎を引き立てるに留めながらも、その端麗な容姿は否応なく周囲の目を惹きつけた。

翼の車で新婦の家へ向かう道中、初めての付添人に緊張する颯斗へ、翼がそれとなく忠告した。

「今回は大役だ。少し骨を折ってもらうかもしれない」

「骨を折る?」

「新婦の実家が格式を重んじる家柄でね。親族の数も多い。披露宴でいきなりスピーチを頼まれたり、二次会の段取りを任されたりするかもしれない。

特にお前のように人目を引くとなれば、親戚の叔母様方に囲まれて質問攻めに遭うこと請け合いだ。覚悟しておけよ」

「任せろ。親友の盾になるのは当然だ」颯斗は胸を叩いた。

だが、新婦の家に到着するやいなや、颯斗は眼前の光景に圧倒された。玄関先には新婦側の親族と思しき人々がずらりと並び、一行を出迎えたのである。

新婦の真梨(まり)は、笑窪の愛らしい小柄な女性だった。

聞けば、半年前に翼が帰郷した際の見合いで知り合ったのだという。交際半年での結婚とは、あまりの早さに訝しむのが普通だろ
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