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第75話

Author: 霜晨月
last update Last Updated: 2026-02-24 17:00:04

「それから、誰かに思いっきり背中を突き飛ばされたような感覚があって……。次に目が覚めた時は、もう病院のベッドの上だった」

救急外来の裏手にある並木道は人通りもまばらで、鳥のさえずりが聞こえるほど静まり返っている。練は道端の石椅子に腰かけ、車椅子の颯斗と向かい合っていた。

あの奇妙で恐ろしい体験を思い出すたび、颯斗は今でも背筋に冷たいものが走るのを感じる。

もしあの時、断頭台の刃が本当に落ちて自分の体を真っ二つに断ち切っていたら、一体どうなっていただろうか。

目覚めた後の彼は、医師から「原因不明の悪性心律不全」と診断された。薬物中毒、アレルギー、あるいは強い精神的ストレスが引き金になることもあるという。

今回は搬送が早かったから良かったものの、一歩間違えば突然死していてもおかしくなかった。

「いやあ、俺も今

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