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第267話

Author: 青葉凛
紫音はどう慰めるべきか言葉が見つからなかったが、それでも今伝えるべきだったと自分に言い聞かせた。結婚してからこの事実を知るよりは、今知っておく方が絶対にいい。

「同じ女として、あの境遇は本当に同情する。だけど、それでも彼女はお兄ちゃんに自分の過去の核心部分を隠していた。本来なら、真剣に付き合っている相手には正直に話すべきことなのに。

人に知られたくない過去を隠すのは人間の防衛本能だし、彼女が言えなかった気持ちも理解はできる。でもね、私はお兄ちゃんの妹だから。客観的に考えて、二人が本当にこのまま一緒になるべきなのか、冷静に判断してほしいの」

祈るような思いで、紫音は言葉を紡いだ。「私はお兄ちゃんが道を踏み外して、引き返せなくなるのを見たくない。有加里さんの歪んだ家庭環境は、将来二人の関係にも暗い影を落とすかもしれない。それに……彼女がかつて他の男の子供を身ごもったこと……お兄ちゃんは本当に、一生気にせずにいられるの?」

それが、口を閉ざすべきか迷い続けた末に、紫音が出した切実な答えだった。

「ああ、分かった……」州の声は酷く掠れていた。

愛する女性がまさかそんな凄惨な過去を背
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あんこ
いやーなんか 虐待されて継父の子供妊娠中絶しました なんて言える? これを受け止めきる男の方が少ないだろう… どっちの心情も複雑…
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