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第887話

Autor: 青葉凛
「でも、俺からも一つだけ頼みがある」

浩一の声が、甘い響きから一転して、低く真剣なトーンに変わった。

「俺を信じると決めてくれたからには、この先どんなことが起きても、揺るがずに俺の側にいてくれ。面倒なことは全部俺が片付ける。

もう二度と、お前を一人で泣かせたり、傷つけたりはしない。……俺が愛したたった一人の女なんだから、当たり前だろ?」

迷いのない、強くて深い愛情に満ちたその言葉。

どれだけ高い壁が立ちはだかろうとも、彼となら絶対に乗り越えられる。そう思わせるだけの圧倒的な安心感が、浩一にはあった。

蘭は真っ赤になった目で浩一を見上げ、力強く頷いた。

「うん……わかった。私、もう絶対に揺らがない。浩一さんが全部解決してくれるって、心の底から信じてるから」

蘭は浩一の頬にそっと手を伸ばし、恥じらいながらも、胸の奥底に秘めていた切実な本音を紡ぎ始めた。

「私ね、浩一さんと付き合い始めてから、毎日が本当に夢みたいに幸せだったの。

だから、浩一さんに別れを告げた時……自分の手で一番大切なものを壊してしまった気がして、すごく、すごく悲しかった」

浩一から離れた後の数日間は、
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