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第9話

Author: 青葉凛
危険を察知した清也は、とっさに芙花を自身の背後に隠した。まるで雛鳥を守る親鳥のように。

芙花は清也のジャケットにしがみつき、顔を伏せて小刻みに震えている。

清也は沈痛な面持ちで、しかし不快感を隠そうともせず、気まずそうに口を開いた。「雅人さん……今回の件、確かにこちらの落ち度です。ただ、決して悪気があってやったことじゃないんです」

「芙花はまだ若くて、何も分かっていないだけなんです。謝罪なら、俺が代わりにさせてもらいます」その声には懇願の色が混じっていた。なんとかして雅人の怒りを鎮めようと必死だ。

雅人は冷笑を浮かべ、蔑むような視線を投げかけた。「謝って済むなら、警察はいらないだろ?」

「もっとも、こんなくだらない事で警察の手を煩わせるつもりもないがね」

清也の表情は強張り、額には青筋が浮かんでいた。彼は奥歯を噛み締め、決意に満ちた眼差しで言い切った。「雅人さん……どうすれば芙花を許してくれますか。俺にできることなら何でもします。条件を言ってください!」

しかし、その必死の誓いも、雅人にとっては紙屑同然の価値しかなかった。

雅人は冷徹な表情のまま、背後に控える屈強な男た
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