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ティナは…

last update Date de publication: 2026-03-12 21:07:44

その頃、まだ小さなティナは…

母親のエリンシアの苦しみ、嘆きも

父親アーサーの危機も知らずに屋敷の母親エリンシア

の部屋に居たのだった。

「本当はいけない事なんだけど」

手には白の国の言葉を翻訳書

父親の手製のものに、母親エリンシアがティナに教える為に作ったもう一冊の単語の本

ゴクリ、唾を飲み込んで母親エリンシアが隠していた

小箱を開ける。

沢山の手紙に小さな肖像画

何故、母親エリンシアに似た少女の絵があるのか?

母親の故郷の白の国

白の国の若者の絵に…それから

黒の王女であるテインタルと同じ黒の国の男女

絵の1枚の中で、母親エリンシアに似た少女は

黒の国の男女と仲良く三人で描かれていた。

そう、三人の表情は明るく幸せそう…

「この男性の方はテインタル様と同じ赤い瞳だわ」

しみじみと見るティナ

「でも、ハンサムだけど…目がかなりツリ目で怖いかも」

「あら、こちらの絵はエリンシアお母様と

よく似た少女の子供の頃なのね、可愛い、でも子供の頃は髪が短い、それに男の子みたいね…うふふ」

「あ、黒の子供、男の子…?こちらは先程の男性の子供時代なのかしら?」

「これは!テインタル様の子供時代の絵
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  • 羽琴の姫君…羽琴をつま弾く哀しき姫の願いと流転する悲劇の果て2   妻を心配するアーサー

    「まさか、テインタル様の事をあんなに詳しく聞きたがるとは…好みの食べもの、好きな色とか」ため息混じりにアーサーが一言「はぁ、私は見せしめに拷問、処刑寸前でした」「あの後また、空中に身体が浮かされて、壁に叩きつけられる寸前で止めたりして、もて遊ばれましたが」ランディは泣きそうな、か細い声「やはり、血の繋がりのある兄妹なのだろうな…テインタル様の事は悪くは思ってはいないのだろう、ランディ」「そうだと良いですねアーサー様」「熾烈な戦争をくぐり抜けてきた黒の国の王だ…敵方に連れ去られた妹の王女で魔力は妹王女テインタル様の方が上だ」「そうですね、今は我々の側、黒の王にとっては敵の一人ですから」「それに他にも、黒の王がしっかりと聞いたのは…巨人族の国の内情に、軍の動き…手強い王だ」「しかし、いつまでも閉じ込められたままでは…」アーサーの脳裡には愛しい妻エリンシア姫の儚げな美しい笑みに娘のテイナ達の笑顔が浮かぶ「私は愛する妻の為にも、巨人族の国に戻らなくては…」苦渋に満ちた顔、深い哀しみ…彼の留守の間に弱った身体で王に連れ去られた妻のエリンシア「アーサー様」「ランディ…」「…ふ〜ん、随分と愛妻家だな」皮肉混じりの少年の声鉄格子越しの声が聞こえた。「黒の王!」「…相談に乗ってやろうか?…くすくすっ」黒の王、彼は意地悪そうな笑みで答えた。

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  • 羽琴の姫君…羽琴をつま弾く哀しき姫の願いと流転する悲劇の果て2   アーサー達

    「アーサー様、幾度か尋問は有りましたが…」「ああ、そうだなランディ、私達には拷問も、厳しい取り調べも無かった」二人は顔を見合せた。「…もしや、テインタル王女様のお陰でしょうか?」「かも知れない、それに閉じ込められている部屋も牢獄としては快適な方だ」「栄養のある食事も必ず用意されて、更には移動したこの部屋にはベットに小さな風呂も」「必要な日用品まで本来ならあり得ない待遇ですねアーサー様」「しかし、それでも我々は囚われの身の上だどうにか逃げられると良いが、それにしてもテインタル王女様はどうしておられるやら」アーサーはため息混じりに呟くように言う二人が話込んでいた後ですると間もなく階段を降りて来る足音が響く「二人とも元気そうじゃないか?」一人の貴族か高位の衣装、古代ギリシア風の黒の服装をした少年が声をかけた。長いエルフのような耳に黒い艷やかな髪、吊り上がり気味の赤い深紅の瞳…テインタル王女と同じ瞳の色「…少年、いや、貴方は?」「そうだ、貴方はもしや?」「ああ、そうだお前達が一度滅ぼした黒の王国の王だ」しばらくの沈黙の後「…何故ですか?黒の王が自ら我々に?」「何故、会いに来たか?ただの取り調べに決まっているだろう?アーサー」黒の王は見下すようにアーサーを見るのだった。

  • 羽琴の姫君…羽琴をつま弾く哀しき姫の願いと流転する悲劇の果て2   テインタルの恋心…

    「何だか、良いのかしらね」「エリンシア姫にアーサー達が心配なのだけど」気がつけば、テインタルは綺麗な衣装に身を包み、天蓋付き豪華なベットでまったりとくつろいでいた。テーブルには料理の数々、菓子に飲み物もあった。「料理に菓子は全部、アーシュ兄様のお手製…料理上手ね、美味しいわ…レストランでも始める気かしら?」「退屈しのぎの本も沢山ある、あら、チエスも…」林檎のパイにサクランボのケーキ、苺のショードケーキ、赤ワインの肉の煮込み料理に白身魚の蒸した料理、柔らかなパン、人参にヨモギのパン極上の紅茶にワイン、果実の飲み物、冷たい水「お菓子が美味しいわ」パクっと食べてしまう甘い、甘いお手製のお菓子「先程は豪快そうな女官達に身体を洗われたけど…」「アーシュ兄様…私の事は嫌ってなかったの?本当に?」「私、黒の国に潜入した時にアーシュ兄様の大事なエイルに怪我をさせて、傷つけた…それなのに」「…」フカフカの枕を抱き締め、柔らかなベットにバフンと音をさせて、身体を横たえるテインタル「ティ…って呼んでくれた」アーシュ兄様の手の感触に見つめる同じ深紅色の瞳思い出しては、テインタルは自分自身、自分の頬が赤く染まってゆくのがわかる。…本当に、本当に好き大好きなの…私の兄様…いつも幼い頃から優しい兄様、記憶を無くしたはずなのに、酷い事も裏切りも沢山してしまった私なのに

  • 羽琴の姫君…羽琴をつま弾く哀しき姫の願いと流転する悲劇の果て2   母エリンシアの過去

    「え、何?お母様は…」小さなティナは混乱していた。「どういう事なの?」確かに金の波打つ髪の少女…母エリンシアとは違う色のオッドアイの少女は母エリンシアと面立ちは良く似ていた。母の瞳の片方は黄昏の薄い紫色…少女は天空の青活発で明るい表情が小さな肖像画には映しとらえている。少女エイルからの手紙にはエリンシアの事を叔母とは書かれていたが少女エイルの父親とリアンという同族の若者は少女エイルは…彼女の父親の手紙にはエリンシア姫、貴方の娘のエイル、エルトニアは活発で元気です。ただ、あまり勉強は好きではないので勉強が進まないと家庭教師達が嘆いています。体術と音楽は熱心なのですがあの子、エイルは今日も木登りに釣りにと森で遊んでは森で採れた果実と魚を土産に…リアン様と黒の国から来た王子アーシュラン様とは大変、仲が良くて…幸い、私が実父では無い事には気がついておりませんよ 私の妻の妹のエリンシア姫黒の国の滞在、生活は快適で豪奢な贈り物を頂いたと聞きました。そうだ!母のエリンシアは黒の国に滞在していたのだと聞いた。この手紙は父親と結婚前の私テイナが生まれる前この雪深い巨人族の国に来る前のやりとりの手紙なのだ心臓の動悸が止まらない震え始めた手で手紙の文字を見つめるテイナ

  • 羽琴の姫君…羽琴をつま弾く哀しき姫の願いと流転する悲劇の果て2   第四話 黒の国へ 戻れぬ旅路

    黒の国への旅立ち 戻れぬ旅路それから、エリンシアの屋敷では「あら、エイルはお眠?」ゆったりとしたソフアですやすやと寝息を立ててエイルは眠っていた。「ふふ、義兄さま、今日は泊まってゆかれては?」「そうさな、エリンシア姫、お言葉に甘えよう 有難うエリンシア姫」「はい、どういたしまして」そして、それから…。瞬く間に日々は過ぎ……。見送られて、羽琴の姫白の国から、エリンシア姫は旅立った。「エリンシア姫、叔母様」幼いエイルは涙ぐむ。「エリンシア姫」「姫様」優しく多くの人に慕われてた姫見送る者の中には、多くの涙ぐむ者もいた 。「どうか、皆様、お元気で…」「義兄さま、リアン様

  • 羽琴の姫君…羽琴をつま弾く哀しき姫の願いと流転する悲劇の果て2   第三話 白の国で…

    「これはリアン様よく来られましたな」エイルの父親が答える「皆様、こんにちわ、久しぶりに会えて嬉しいです」リアンと呼ばれた淡い金の髪をした13歳前後の少年は微笑みながら、そう答えた。彼、リアンの服装は青いチュニック、膝下程の長さ、金の帯で腰の辺りで締めて、留めている、首はV字で金の縁の刺繍、服の裾も同じく「リアン様、お供の方、ケンタウロスの女騎士…確かレグルス様は こちらにはお通しされなくてよいのですか?」「いえ、彼女レグルスは向こうで控えてるそうですただ、良ければ何か……」「ええ、お酒がお好きでしたね 召し上がれますか?」「いえ、それには及びません、一応、僕の警護 仕事中ですから

  • 羽琴の姫君…羽琴をつま弾く哀しき姫の願いと流転する悲劇の果て2   第二話 故郷の残された日々…穏やかな時間

    そうして数日後の事義兄とその幼い子供であるエイル・・エルトニアが 彼女の居住する屋敷にやって来た「エリンシア姫様!叔母様!」幼い子供の明るい声 駆け寄り、腕を広げたエリンシアのその胸に抱きとめられるエイル猫に似た耳をピクピクさせている幼いエイルエイルの服装、白い裾の短いチュニックには刺繍入り「まあ!エイル、エルトニア姫」「エリンシア姫」「お義兄様」呼ばれて 幼いエイルを抱きしめたまま 傍にいた男 エイルの父親に微笑む◆ ◆ ◆「本当に 敵対していた黒の国へ行くのか?」「はい」「そなたには 申し訳ないと思っているよ まさか、エイルが選ばれて 先々の事を思い困り果てて

  • 羽琴の姫君…羽琴をつま弾く哀しき姫の願いと流転する悲劇の果て2   羽琴の姫君 始まり 人質の身代わり

    昔・・白の国の王族に 羽琴の姫君と呼ばれる美しい姫がいた・・。 金の髪に 青と薄紫のオッドアイの瞳の姫その昔 羽琴の姫君 エリンシアナは 白の国の統治者である 白の宗主に願い出でて こう言った「どうぞ 私を… エイル、エルトニア姫の代わりに 黒の国へ行かせてくださいませ」「エルトニアはまだ幼い子供 白の王族であれば 誰でも構わないはず あの子は大事な私の姉の忘れ形見の子供」 「お願いです!どうか願いを聞き届けてくださいませ」白の宗主は しばらく沈黙していたが やがて口を開いた「そなたは私の側室の一人 誰よりも素晴らしいあの扱いの難しい羽琴を奏でる者 そうそう 手

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