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第4話

Penulis: 呆然
目が覚めると、人工呼吸器をつけられていた。ベッドの横には、目が真っ赤に腫れた親友の星野柚(ほしの ゆず)がいた。

私が目を覚ましたのを見て、彼女の涙がまた抑えきれずに溢れ出し、泣きながら言った。

「美波、嘘つき。どうしてこんなに馬鹿なのよ!」

柚とは長年の友人だが、仕事で地方に行ってしまい、心配をかけたくなくて病気のことは伝えていなかった。

だが人生最後の時、私は少しだけ自分勝手になりたかった。彼女に最期まで付き添ってほしかった。

大きなショックを受けたせいかもしれない、と医師は残念そうに告げた。

私の命は、あと数時間しか残っていないと。

柚は歯を食いしばって、あの連中の恩知らずを罵った。

彼女が病院に駆けつけた時、緊急で私の携帯を使って彼らに電話をかけた。

すると母は私を電話口で罵倒した。恥知らずにもこんな縁起でもない手を使って気を引こうとするなんて、いっそ外で死ねば清々するとまで。

悠斗は長々とメッセージを送ってきた。私の物分かりが悪いと。こんなことを続けるなら、今後も付き合いを続けるか考え直すと。

私は初めて甘奈に会った時のことを思い出した。

彼女は伯父の娘だ。

だが伯父はギャンブルと酒に溺れ、酔っては甘奈と伯母を殴っていた。

伯母は最後まで耐えきれず、自らの命を絶った。

それからというもの、甘奈の境遇はさらに悪くなった。殴られ罵られるのが日常茶飯事だった。

私はよくこっそりお菓子を渡し、貯めたお金も彼女にあげた。あの頃、彼女はいつもいたいけな視線で私を見ていた。

最終的に伯父は酔っ払って川に落ち、二度と浮かんでこなかった。両親は彼女を不憫に思い引き取った。

最初は何もなかったが、やがて彼女は意図的に両親の愛を私と奪い合うようになった。

当時の私は気付かなかった。

気づいた時には、両親の私を見る目がすでに変わっていた。

ある日、なぜこんな事をするのか彼女に聞いた。すると彼女は憎しみに満ちた顔で私に怒鳴った。

「なんであなただけそんなに良い暮らしができるの!?その良い暮らしは本来私のものよ。昔、あんなに上から目線で施しをして、思い出すだけで吐き気がするわ!

美波、私は本当にあなたが憎い!」

きっと最初から、私が間違っていたのだろう。

人を見誤り、人の悪意を過小評価し、両親の愛も過大評価していた。

私はすぐにまた昏睡状態に陥り、救急処置を受けた後、全ての力を振り絞って柚と最後の会話をした。

だが電話が不意に鳴り、柚が代わりに通話ボタンを押した。

向こうから声が聞こえてきた。

「美波、あなたの家と会社にまだローンが残ってるわよね。自分で働いて返しなさい。甘奈とは一切関係ないんだから!

それと甘奈と悠斗の結婚式場も予約したわ。費用と段取りはしっかり気を配りなさい。さっき仮病で私たちを騙したことは大目に見るけど、次はないからね!」

意識が少しずつ消えていく。耳元ではまだ彼らの喋り続ける声が聞こえる。

目の端から涙が溢れて頬を伝った。

だが私は久しぶりの安らかな笑みを浮かべた。

私は、自由になった。
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