LOGINだって金狼さんが俺の胸を舐めはじめたから
「ぁぁ、はっ、ぁぁ、ん、ぁぁ」ほんと金狼さんて手馴れてる。「ぁぁ、ん、ぁぁ」だって俺いつの間にか服着てないんだもん。学校の姿じゃ想像できないよね。あのキチッと姿したで堅物で有名な生徒会長さんが街で有名で噂になってる人物だとはね。「よそごと考えられるほど余裕なんだ」俺の顔を見て金狼さんがニヤリと笑う「んっ、ぁぁ、っ、ぁぁ」キュウッと胸の突起を抓まれる。「ん、ぁぁ、っ、ぁぁ」余裕なんてないよ。あなたが巧すぎるからなんて思ってても口にはできない。だって俺の口から出るのは「ぁ、ぁぁ、ん、ぁぁ」自分でも驚くほどの甘ったるい喘ぎ声。その声に金狼さんが眼を細める。その仕草さえかっこいい。「ぁあぁ、あぁぁ」金狼さんの手が身体を撫でていく。「ん、ぁぁ、ぁぁ」それだけで感じてしまうほど俺の身体は熱を持っていた。クチュ
湿った音がする。わかってるよ。自分の先走りの液体のせいだって。だって金狼さんが触れてるからだ。
「ぁ、あぁ、ん、んぁ」胸と一緒に触れられたらヤバいって。「あぁ、ぁぁ、んぁ」止まらない。次から次へと先走りが溢れてくる。その液体が金狼さんの手を濡らしていく。「ん、ぁぁ、ぁぁ、ん、ひゃぁ」ヤバイっていきなり咥えられたらすぐにいくって俺…「あぁ、ぁぁ、ん、ぁぁ」マジでヤバイ。「あぁ、ぁぁぁん、ぁぁ、もぉ、ぁぁ、ぃくぅ、ぁぁ、はな、ぃて、ぁぁ」気持ちよすぎるよ。
「いけよ」
なんてさっきよりもきつく吸い付くから「ぁぁ、あぁぁぁ」俺はあっけなく金狼さんの口の中に吐き出した。しかも金狼さんはそれを飲み込んじゃった。「飲んじゃったの?」つい間抜けな質問をしてしまった。「そうだけど」なんてあっさり言われて金狼さんの指が中に入ってくる。先走りの液で濡れた指はすんなりと受け入れられていく。まぁ酷く扱われピッ、ピピピッ「ん?んん??」 携帯のアラームに気が付き寝惚けたまま目を開けると目の前にキレイな拓ちゃんの顔があってビックリした。 「そうか、昨夜…」 俺は昨夜のことを思いだしジッと拓ちゃんの顔を見た。 「相変わらずキレイだねぇ。拓ちゃん朝だよ」 そう声をかけてみたら、ギュって抱きしめられた。 「た、拓真。時間、着替えに行かないと…」 俺はゴソゴソと動いて抵抗を試みた。 「そうだな、一度帰らないとな」 あっさりと俺を離し拓ちゃんが身体を起こした。 「ありがとうね、拓ちゃん」 俺は彼に向かって呟いた。いつの間にか傍にいてほしい時に俺の傍にいてくれるようになった人。俺が本気で好きになってしまった人…「気にするな。また学校でな」 拓ちゃんは小さく笑い俺の頭を撫でた。 「ん」 ちゃんと返事が出来なかった。寂しいっておもちゃったんだ。 「じゃぁ、帰るな」 拓ちゃんはベッドから降りると自分の持ってきた小物をポケットの中にしまっていく。俺も拓ちゃんを見送るためにベッドからおりて、玄関まで見送る。 「じゃぁ、遅刻するなよ」 拓ちゃんは俺の頭を一撫でしてから帰っていった。ありがとね。本当にありがとう。ほんのひと時でも俺は幸せだよ。俺は部屋に戻るとクローゼットの中から制服を取り出して着替えた。カバンには、昨日持って帰ったきた教科書とノートを入れてから部屋を出てキッチンへと向かう。教科書はまたロッカーいき。 「あっ、缶忘れた」 キッチンの机の上にカバンとブレザーを置くともう一度、自室へと戻り机の上に置いてある缶を持って戻ってきた。飲みかけの缶は中身を捨てて、飲んでない方はもう一度、冷蔵庫の中にしまった。そのついでに朝食のための食材を取り出す。 「あんまり食べたくはないんだけど…ハムエッグぐらいは食べれるかな」 一人呟いてハムエッグを作りながらパンを焼いていく。本当は一人で食べるご飯なんて味気がない。だけど、食べないとヤバいからね俺の場合。これ以上痩せてったら翔ちゃんに何を言われることやら…。俺は自分で作ったご飯をイヤイヤながら食べて、ブレザーに袖を通しカバンを持って家を出た。乗り込むバスはいつもと同じ時間のバス。流れていく街並みをバスに揺られて眺めていた。バスに揺られていつものように学園の前のバス停でおり、いつものように門の
「泊ってく?」 俺は自分の口から出てきた言葉に驚いた。金狼さんも驚いたようだ。 「あっ、やっ、無理にって言わないよ」 俺は慌てて弁解した。だって明日はテストだしね。そんな場合じゃないよね。 「いいのか?」 金狼さんは驚いたままで聞き返してきた。 「あ、うん。金狼さんがそれでいいならの話だけどね」 俺は門を開けながら答えた。だって無理強いは出来ないもん。 「お前が迷惑じゃないなら泊ってくが…」 金狼さんが苦笑を浮かべる。 「俺は平気。じゃぁ、上がって。俺のベッドだから狭いけどそこは我慢してね」 俺は家の鍵を開けて金狼さんを招き入れた。あっ、これで2回目かも…「お邪魔します」 金狼さんは靴を脱ぎ上がった。俺も鍵を閉めて靴を脱ぐ。 「ビール飲む?って酒類しかストックがない…」 なんて聞いてみる。 「イヤ、いい」 金狼さんは小さく笑った。 「じゃぁ、部屋いこ」 俺は金狼さんの返事を聞いて自分の部屋へと向かった。部屋の中に入り俺は盛大に溜め息をついた。 「ビール出しっぱだし…」 机の上に置かれっぱなしになって冷めてしまったビールの缶がふたつ。しかも片方は飲みかけ…。 「お前いつから寝てたんだ?」 なんて聞かれた。 「えっと…帰ってすぐに風呂入って寝たから4時ぐらいかな?」 俺は逆算しながら答えたら笑われてしまった。 「ちょ…笑いすぎだからね」 俺この人に笑われっぱなしだよ。 「やっぱり猫だな」 なんてボソッと呟かれた。その呟きはしっかりと俺の耳にも届いたわけで… 「もっ、もう寝ます!!!」 俺はそれを誤魔化すように布団に潜りこんだ。ごめん…今はまだ…俺に勇気がないから…「俺の寝場所は?」 まだ笑いながら金狼さんが近づいてくる。 「あっ、電気消さなきゃ」 俺がそう言って起き上がるけど 「あぁ、消してくる」 金狼さんの早くて先に消されてしまった。薄暗くなった部屋の中、金狼さんが戻って来て俺の隣に潜り込む。恥ずかしくて、金狼さんに背中を向けてたんだけど 「蒼樹、こっち向けよ」 なんて急に耳元で名前を囁かれて俺の心臓は爆発寸前。 「っ、それ反則だからね!」 俺は熱くなった耳を押さえながら身体の向きを変えた。その途端にギュって抱きしめられた。煩いぐらい心臓がバクバクしてる。 「今は…今は何も言
「お前はよかったのか?テストの時は外に出ないんだろ?」 反対に聞き返されちゃった。 「テストの時は気分が乗らないだけ。だから出ないんだ。別に勉強するわけじゃないんだよ」 俺はそう言って金狼さんの方を見た。 「蒼華は…蒼華はどこにも根をつけないのか?」 不意にそんなことを聞かれた。 「んふふ。彷徨い華だからねぇ。彷徨ってるかもね。そういう金狼さんは?金狼さんも彷徨ってるでしょ?」 だから俺も反対に聞き返してみた。本当は聞くのが怖いけどさ。逃げ出したいぐらい怖い。 「最近は…彷徨ってない。どうしてもほっておけないヤツが出来て…そいつの事が気になってそれどころじゃない。それに今は彷徨う気にはなれない」 その言葉にズキズキと胸が痛む。聞きたくなかった言葉。でもわかってたことじゃないか。俺は誰にも必要とされてないって…。金狼さんには金狼さんの想い人がいるんだって…。 「そっかぁ。ふふふ。でもさぁ、金狼さんならその相手もいちころなんじゃない?」 俺は茶化してみた。気付かれてはダメだ…今自分の感情をこの人に気付かれちゃ…「そうでもない。警戒心が強くて常に威嚇されてるからな」 そんなことを言いながらジッと俺の方を見つめてくる。ドキって心臓が飛び跳ねた。 「ま…まるで猫みたいだね…」 俺は呟き気味にいう。視線が逸らせない。逃れられない。 「本当にそうだな。機嫌はいい時は素直なんだけど、悪い時はかなり厄介だからな」 俺をジッと見たままで金狼さんが言う。 「金の狼にも手に負えないってその猫はどんだけ凄いの?」 俺は視線だけをそっと逸らした。 「かなり凄いぞ。まぁ、そんな猫がすごく気になるんだけどな」 金狼さんは静かに紫煙を吐き出した。俺はあなたの何?あなたは俺に何を求めてるの?「金狼さんにも手が負えないなんて凄いなぁ」 俺はゆっくりと空を見上げる。だから金狼さんが動いたのに気が付かなかった。グイッて首を引かれたなって思ったら目の前に金狼さんのキレイな金色の髪。そして唇に触れられている感触。それがキスだって気が付くのに少しだけ時間が掛かった。 「本当にマジで手に負えない気まぐれで気分屋な大きな猫だ」 金狼さんは俺を離すと呟きのように言った。もしかして…俺のこと?猫って俺の事なの?「金狼さんはその猫をどうしたいの?」 俺はついそん
― 真夜中 ―ふと目が覚めた。熟睡とまではいかないがどうやら寝ていたらしい。何度か起きたけど、いつもよりは寝れていたのかもしれない。 「電気つけっぱなしだし。今、何時だろ?」 いつもの場所にある携帯を取り時間を見れば23時を少し回ったところだった。変な時間に目が覚めた。困ったどうしたものか?この時間、翔ちゃんは遊んでる最中だよなぁ。ん~。俺は携帯のアドレスを開き目的の番号を探し出す。そのまま何の躊躇いもなくボタンを押した。数回のコールの後で 『もしもし?』 返事が返ってきた。 「あっ、会長さん?こんばんは、勉強してた?」 俺がかけたのは会長さんこと金狼さんなのだ。 『イヤ、違うことをしてた』 そんな返事が返ってきた。 「あっ…ごめん。もしかして変な時に電話した俺?」 あちゃぁ、ヤバかったかな? 『何を変な想像してるんだお前は。雑誌を読んでただけだ』 クスって笑われてしまった。よかったぁ、誰かとしてる最中とかじゃなくて… 「イヤさぁ、突然かけたからさ。会長さんも色々と忙しそうだしさ」 俺は壁に凭れて座った。 『お前ほどじゃない。それよりその呼び方どうにかならないか?』 溜め息交じりに会長さんが言ってくる。 「ん?会長さんて呼び方?気に入らない?」 だから俺は聞いてみた。 『あぁ。気に入らないな。ちゃんと名前があるんだから名前で呼べ』 ありゃ、怒られちゃった。 「えぇ~。ん~金狼さんじゃ呼びにくいしなぁ。あっ、じゃぁ拓ちゃんでどう?」 俺はダメもとで言ってみる。名前を略して呼ぶのは俺なりの愛情表現なんだけどなぁ。だから翔太も翔ちゃん呼びしてるんだよなぁ。 『それでいい。会長って呼ばれるよりはな。後、金狼じゃなくてもいい』 少しだけ呆れながら返事が返ってきた。 「じゃぁ、これからは拓ちゃんだね」 俺はそこまで言って黙った。長い長い沈黙。『どうした?何かあったのか?』 沈黙を破ったのは拓ちゃんだった。 「うぅん。拓ちゃんありがとう。こんなくだらない電話に付き合ってくれて」 俺は小さく笑って返事をした。 『まだ起きてるのなら少しだけでも逢わないか?』 少しの間を開けて拓ちゃんが聞いてきた。 「えっ?でも…いいの?」 俺は戸惑いながら聞き返してた。だって、そんなこと言われるって思ってなかったんだもん
「明日からテストだからな。しっかり勉強しろよお前ら」 帰りのHRの時に吉田が言ってくる。それを聞きうえぇとか、やだぁとか、色んな声が上がるが、それ以外の連絡事項などはなくて、そのままHRが終わりみんなが好き勝手に帰っていった。俺はとりあえず、明日のテストでやる教科の教科書だけロッカーの中から取り出しカバンにしまった。俺ね、テストん時以外は教科書は学校に置きっぱなしなのさ。宿題も大概が朝、学校に来てから授業が始まる前にやっちゃうからね。本当に俺って不真面目だねぇ。でもさ、俺っていつもこんな感じだから。真面目になんてやってやらない。やっても意味がないもん。「今日から出ねぇんだろ?」 2人で下駄箱に向かう途中で翔太が聞いてきた。 「うぃ、3日間ぐらいは大人しく家にいますよ。でも翔ちゃんは違うでしょ?」 少しだけ重くなったカバンを持ち直し聞き返せば 「おう。俺は遊ぶぜ」 ハッキリと言われた。この人はこういう人よ。遊ぶくせにちゃんと勉強するんだもん。真面目なのか不真面目なのかよくわかんないよ翔ちゃん。 俺はね、遊んでもいいけどテストん時は気分じゃなくなるんだよね。だから遊ばないのよ。かと言って勉強をするわけじゃない。ただ、外に出たくなくなるってだけ。 「ほいじゃぁねぇ~」 2人で会話しながら門の外へ出ればナイスタイミングでバスが来て、俺はそれに乗り込んだ。 「また明日な」 そんな俺に翔太が手を上げて言ってくる。俺は軽く手を振りそれに応えて、空いてる席へと座った。ゆっくりとバスが動き始めた。一人だけの時間が動き始める。心が闇に染まっていく…。「逢いてぇ…」 ポツリと出た言葉。自分がここまで本気になってるなんて思わなかった。 「でもさ…逢えないよね…」 必要以上に逢えない。俺が我慢をすればいい。我がままを言って迷惑かけたくないから…。だから我慢すればいい。いつもそうだったじゃないか。だから俺自身が我慢をすればいい…。俺はボーっと外の景色を見ながら心の中で決心していた。俺は家に帰ると部屋に直行した。そのままの勢いでベッドに倒れこむ。ギシリと悲鳴を上げるけど関係ないね。 「飯作るのめんどぉ~」 ベッドに倒れて携帯の時間を確認して呟いた。一人の時は食べたくない。作りたくないのだ。冷蔵庫の中に入ってる食材を思い浮かべてあれこれ考えるがまった
東棟から西棟の教室に戻ろうと思って階段を下りてたら会長さんが壁に凭れて待ってた。 「ごめんね?俺のせいで会長さんにも迷惑がいっちゃったでしょ?」 俺は小さく笑いながら聞いてみた。俺のとこに来たってことは会長さんの所にも行ったてことだし… 「俺は大丈夫だ。お前は?大丈夫か?」 会長さんに反対に聞かれちゃったや。 「大丈夫だよ。迷惑かけたのはこっちだしさ。ごめんね?」 俺はぺこりと頭を下げた。間違いなく、俺が起こした行動で彼に迷惑をかけたのだから謝るのは当たり前だからね。 「お前からのごめんは聞かないって言っただろ」 なんて言われてしまった。 「それじゃぁ言葉がないよ会長さん。俺はね本当に大丈夫。無理してないから心配しないで」 俺は小さく笑った。その途端にグイッて腕を掴まれて引っ張られた。あまりにも突然だったから俺はその勢いのまま会長さんの腕の中に倒れこんだ。 「か、会長さん?」 彼の行動の意味がわからなくて俺は正直戸惑った。 「言いたいやつには言わせておけ。お前が気にすることはない。それに俺は拒んでなかっただろ?」 俺を抱きしめたままで言ってくる言葉に俺は小さく頷いた。 「うん、ありがとう」 会長さんの制服をそっと掴んで呟き気味に答えた。気まぐれでもいい、遊びでもいい。少しでも俺の事を見てくれるのなら…ねぇ、金狼さん。あなたにとって俺は何だろうね?それが聞けないから俺は前に進めない。前に進むのが怖いんだ。俺は恋愛することに恐怖を持っている。過去のトラウマが俺を縛り付けているから…あの後、会長さんは何事もなかったように去っていった。俺はというと…「ビックリ…」 実はというと本当に驚いていたりもする。学校での金狼さんは冷たいのだ。冷たいというより別人なのだ。だから、あんなことをしてくるとは思ってなかったから予想外だった。朝のチューの時もそうだけどさ。 「んふふ」 得した気分。少しぐらい幸せに浸ってもいいよね。俺は浮かれ気分のままで教室に戻った。 「そ~お~き~」 「なんであいつなんだよぉ」 「どーゆーことぉ~」 とまぁ、またこの攻撃にあい浮かれていた俺の気分は一気に沈んだ。見事に撃沈。 「うぜぇ。俺の自由だろうが!」 俺は叫んだ。ここに来てる連中は夜の街での俺を知ってる連中だ。 「だけどさ」 「なのに