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8月の合宿、君と乗り越える試練の日

Author: ちばぢぃ
last update Huling Na-update: 2025-06-12 08:00:04

8月中旬、3泊4日のサッカー部の合宿は3日目に突入した。練習は日を追うごとに激しさを増し、新チームとしての団結力が試される時期を迎えていた。1日目と2日目の夜に深い絆を築いた蒼人と空は、部屋での親密な時間を心に秘めながらも、チームの一員として責任を果たそうとしていた。しかし、この日、役割分担や2年生との衝突が二人の関係に新たな試練をもたらした。3年生は中体連後に引退し、2年生が新チームのリーダーシップを担っていた。

3日目の朝、早朝練習が始まった。顧問の田中先生が「今日から本格的な紅白戦だ。役割を決めて、チームを引っ張れ!」と宣言し、部員たちは緊張感を持ってグラウンドに集まった。蒼人と空は1年生ながら中盤での活躍が期待され、スタメン候補に挙がっていた。

しかし、2年生のリーダーである山田が不満を漏らした。

「山田:1年がスタメン? 俺たちが新チームを引っ張るって決めたのに、星野(空)とか山崎(蒼人)じゃまだ頼りないだろ」

空が反論しようとしたが、蒼人は「ソラ、黙ってて」と止めた。

「ア:…ソラ、俺たち、まだ実力不足かもしれない。頑張らないと…」

「ソ:アオ、でも…俺ら、練習してきただろ? あいつらに負ける気はないよ」

空の言葉に、蒼人は頷いたが、2年生たちの視線が重く感じられた。紅白戦が始まると、蒼人はパスミスを連発し、空も焦ってシュートを外した。山田が「ほら、やっぱり1年じゃ無理だ」と嘲笑う声が響き、チームの空気がピリピリした。

昼食後、自由時間に二人は部屋に戻った。蒼人はベッドに座り、俯いてしまった。

「ア:…ソラ、俺、今日はダメだった。ミスばっかりで…ソラまで迷惑かけて」

「ソ:アオ、そんなことないよ! 俺だってミスしたし…でも、アオが落ち込むの、見てられないよ」

空が蒼人の隣に座り、肩に手を置いた。

蒼人は空の温もりに少し安心したが、心の重さが消えなかった。

「ア:…ソラ、俺、合宿に来て…ソラと近づけたのは嬉しいけど、チームのこと、ちゃんとできない自分が嫌だ…」

「ソ:アオ、俺もだよ
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