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第18話(20)

作者: 北川とも
last update 公開日: 2026-03-06 20:00:02

 総和会会長宅に泊まっているという緊張感からか、この夜の和彦はなかなか寝付けなかった。

 何度目かの寝返りを打ち、視線はつい、吸い寄せられるように掛け軸へと向く。守光に妙なことを言われたから、というわけではないが、横になってからも、どうしても気になってしまうのだ。

 障子を通して、微かな月明かりが入り込んでいるが、それも室内すべてを照らし出すほどではない。じっと目を凝らして、ぼんやりと浮かび上がる掛け軸をなんとか捉えることができるぐらいだ。

 見つめ続けていると、艶かしい若武者に、目だけでなく、魂まで吸い寄せられそうな感覚に襲われる。どこか妖しさを帯びた感覚だ。

 やはり千尋にこの部屋で寝てもらえばよかったかなと、少しだけ和彦は後悔する。

 実は横になる前まで千尋はこの部屋にいて、いつもと変わらず和彦にじゃれつくどころか、隣に寝るつもりで布団を運び込む気だったのだ。守光の手前、さすがにそれは勘弁してくれと頼み、なんとか別室に引っ込んでもらった。

 子供でもあるまいし、床の間に掛けられた
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