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第5話

Author: 愛しき影
修平の誕生日がやってきた。

父は市内でも指折りの高級ホテルを会場に選び、盛大なパーティーを開いた。

葉月も費用を惜しまず、市内の名士のほとんどを招待した。

オーダーメイドのスーツを身にまとった修平は、葉月と腕を組み、招待客から次々と祝福を受けていた。

父も満面の笑みで二人のそばに立ち、満ち足りた様子で会場を見渡していた。

3人は仲睦まじい家族そのもので、周囲から羨望の目を向けられていた。

その頃、俺はすでに海外にいた。

3日前の便で出国していたのだ。

時間はすべて計算してあった。

パーティーが最高潮を迎え、司会者に促された葉月が壇上に立ち、修平へ祝いの言葉を贈る。

その瞬間に、俺が用意したプレゼントも届く手はずだった。

俺は直樹の知人にメッセージを送った。

【始めてくれ】

宴会場では、葉月がマイクを手に、愛情のこもった目で修平を見つめながら話していた。

「修平、あなたは子どもの頃から、いつも周りを明るくしてくれる存在だった……」

葉月が話し終える前に、会場中央の巨大スクリーンが一度明滅した。

修平のポートレートを映していた画面が、突然真っ暗になった。

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