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第163話

Author: 霜晨月
last update publish date: 2026-09-10 17:41:28

洗練されたカッティングのダークグレーのスーツが、彼の広い肩幅と長い脚を際立たせている。白と淡いピンクの花々が、上品なラッピングペーパーに包まれ、彼の腕に沿うように揺れていた。

会場中の女子生徒から感嘆の声が沸き起こり、一部は思わず身を乗り出して注視した。最前列にいる普段はおしとやかな優等生たちでさえ、たまらず互いの袖を引き合い、声を潜めながらも抑えきれない興奮を滲ませていた。

「あの方が、噂の真島家の御曹司?」

「やばい、写真で見るより百倍イケメンなんだけど……」

鷹斗は壇下の騒ぎなど一切気にする素振りも見せず、まっすぐに壇上へ上がり、校長から軽く会釈を受けると、全校生徒と教師が見守る中、その花束を澪の前に差し出した。

「数日前、真島家で起きた不愉快な出来事の、お詫びだ」

彼は頭を下げ、澪の耳元に唇を寄せ

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