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第460話

Author: 玉井べに
食事を終えた美鈴は、一旦穂谷家の実家に戻った。

保美が勢いよく飛びつき、彼女の胸に飛び込んだ。「ママ!」

小さな子では、なぜママがこんなに長く出張しているのか理解できない。ただ、とにかく恋しかった。

美鈴は保美を抱きしめ、何度も頬ずりした。

保美は首に腕を回し、お利口さんに尋ねた。「ママ、もう出張には行かないで」

美鈴の胸はキュッと痛んだが、はっきりと約束する勇気が出なかった。

あの一件がいつ終わるか、まだわからないからだ。

保美は口を尖らせ、しょんぼりした。

ふと目線を移すと、美鈴の後ろにいる男性に気づき、瞳が大きく開いた。「ママ、このおじさんだれ?」

美鈴が振り返ると、凌がいつの間にか家に入ってきていた。

外で待っててって言ったのに……

美鈴が何か言う前に、凌は先に保美の小さな手を握った。「こんにちは、俺は……」

凌は自分の立場をどう紹介すべきか、一瞬言葉に詰まる。

傍らの彰が小さくため息をついた。「もういい、家の中には私たちしかいない。マスクを外して」

保美に、父親の顔すら見せないままでは不自然だ。

凌はマスクとサングラスを外し、整った顔立ちを露わにした。

保美はすぐに思い出した。病院で会った、あのおじさんだ。

「おじさん」

保美は小さな手を伸ばし、凌に抱っこをねだる。

凌の胸の奥が一気に柔らかくなった。

「保美」

美鈴は唇を噛んだが、結局何も言わず、静かにそばで二人を見守った。

血のつながりとは、本当に不思議なものだ。

保美は生まれた時から、自然と凌を受け入れている。

凌はしばらく保美と遊んだ後、彰と書斎に向かった。

彰が尋ねた。「あとはどれくらい?」

凌はゆっくり笑った。「そんなに焦るな」

「美鈴が危険な目に遭うかもしれないんだぞ」彰は妹を心配していた。

凌の目が一瞬だけ陰り、気だるい口調で言う。「彼女はいずれ経験しなきゃいけないことだ」

「どういう意味だ?」彰は理解できなかった。

凌は影を見つめたまま、話を続けずに話題を変えた。

「澄香を見つけた」

彰の手からグラスが「ガチャン」とテーブルに落ちた。

三年ぶりに聞くその名前に、彼は魂が抜けたように固まった。

この三年間、彰は川底までさらう勢いで探し続けたのに、澄香の痕跡は何ひとつ見つからなかった。

生きている姿も、遺体すらも。

彼はす
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