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第172話

Penulis: ドドポ
ピーターは取締役会を終え、ブルーオーシャン国際会議場へ向かう途中、信号無視をしそうになった。

腕時計で時間を確認しながら、車を降りてからは全力疾走した。

彼が会場のドアを開けた時、ちょうどステージ上で澪がモデルの頭から作品を取り外すところだった。

そのヘアバンドは、左右が非対称だった。

澪が両端に垂れ下がった金属レースの帯を留め合わせると、ヘアバンドは一瞬にして立体的な模型へと変貌した。

ピーターは会心の笑みを浮かべた。

澪の勝ちだ!

点数が出るまでもなく、彼は結果を確信した。

観客席からは雷鳴のような拍手が巻き起こった。

トイレから戻った航は、興奮のあまり立ち上がって拍手していた。

少し離れた場所では、謙も信じられないという表情で拍手を送っていた。

澪は何も語らず、ただ黙って審査員たちに作品を提示した。

作品そのものが、審査員の疑問に対する答えになると信じていたからだ。

ステージ上で、千雪は怒りで震えていた。

ありえない……

澪にあんな発想ができるはずがない!

千雪以外のデザイナーたちも、思わず澪に拍手を送っていた。

千雪はワンテンポ遅れて我に返り、
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