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第238話

Author: ドドポ
オフィスで、澪は恵子が持ってきたジュエリーのサンプルを見ていた。

恵子が自分でデザインし、制作まで手掛けたエメラルドのネックレスだ。

もちろん、高品質な天然エメラルドではなく、合成エメラルドを使用している。

カットにはまだ改善の余地があるが、デザインセンスは悪くない。澪はしきりに褒め、恵子は顔を赤らめて喜んだ。

恵子自身、自分のデザインが澪の要求水準には遠く及ばないことは自覚している。

ただ、過去の自分と比べれば顕著な進歩であり、澪の言葉は励ましだと分かっているので、浮かれるわけにはいかないと気を引き締めた。

「申し訳ありません、どちら様でしょうか?ここはJジュエリーのオフィスです。関係者以外の立ち入りはご遠慮いただいておりますが」

入り口に一番近い席に座っていた菖蒲が立ち上がった。

大股で入ってきた男に見覚えはなかったが、容姿は整い、仕立ての良い服を着て、金縁の眼鏡をかけた、若く上品な大学教授のような雰囲気の男だった。

菖蒲の言葉で、オフィス内の他の人間もこの招かれざる客の存在に気づいた。

航から「三木には極力近づくな」と忠告されたばかりなのに、今日、澪は再び千晃
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