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第12話

Author: 西野翠夏
「京介があいつを甘やかしすぎたから、あいつはこうやって何度も騒ぎを起こして、お前の気持ちを確かめようとしてる。女が嫉妬したときによくやる手だ。

お前は恋愛経験が少なすぎるんだよ。だから分かってないんだ」

この手の話なら、豪はたしかに専門家と言っていい。付き合う女を次から次へと変え、まるで服を着替えるような頻度だ。

「それで?」

「簡単なことさ。しばらく冷たくするんだ。甘やかすのもやめて、あいつに与えたものを全部取り上げるんだよ。

そうしたら、一人芝居も続けられなくなる。そのうち向こうは捨てられるんじゃないかって不安になって、焦り出す。

最後には自分からすごすご戻ってきて、お前の足元に這いつくばって許しを乞うはずさ。お前に振り向いてもらいたくて、愛してもらいたくてな」

「分かった。切るぞ」

京介は髪を拭いていたタオルを洗濯かごへ放り込み、そのまま電話を切った。頭の中では豪の言葉を反すうしている。

たしかに、一理ある。

京介は初めて真夕と会ったとき、姉妹でもないのにここまで似ている人間がいるのかと驚いた。

あとになって、真夕が顔の修正手術を受けていたことを知った。修正
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