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武器を作りたい

Author: チビ
last update publish date: 2026-10-06 23:51:13

ロイルは初めて見るご飯に驚いている。

「食べよう」

とキリアがいい席につく。

恐る恐るテーブルの唐揚げやご飯に目が釘付けになり、新鮮な野菜を見て何も言えなくなった。

キリアは取り皿に唐揚げを3コとり、ナイフとフォークで食べ、ご飯を頬張る。

それを見てロイルも小さくきり分け唐揚げを食べた。

モグモグと数回噛み大きく目を見開いた。

「うまっ」

ロイルはガツガツと食べ始め、ご飯もモリモリ食べた。

夢中で食べてしまいキリアは最初に取り分けた3コしか食べれなかった。

「ご、ごめん!こんなに美味しいの始めてで・・・。」

テーブルの食べ物がお櫃に入れてたご飯までなくなった。

「いいよ。食欲あるなら大丈夫だね!」

キリアがテーブルを片付けようとするとロイルも手伝おうと席を立つ。

「怪我してるんだからいいよ」

キリアに制止され、片付けるまで立っていた。

流しに汚れ物を置き、紅茶を入れ戻ってきた。

紅茶をロイルの席に置き、クッキーをテーブルの真ん中に置いた。

キリアは紅茶を持ったまま席に座る。

「他の領はこんな旨い食事なのか?」

「違うよ。これはこの国じゃない国の料理で、作ってみたかった料理だよ。でも他の領はもう少しいいのを食べてると思う」

「そっか」

落ち込んだロイルはクッキーを食べて

「旨い!!」

といい、「これもよその国のか?」と聞いた。

クッキーは美味しくないが、王都に売ってあるので、

「これはこの国にあるもので私が焼いたもの」

キリアがクッキーを1枚手にとり口にする。

「まだあるから持っていっていいよ」

と紙袋に入れたクッキーをロイルに渡した。

「いいのか?!」

辺境地では食料は貴重なもので、ロイルは驚く。

「隣の領で小麦粉を買ってきたから。なくなればまた買いに行けばいいから。マジックバッグにまだいっぱいあるよ」

「恩が増えてるな」

「これくらいで恩にはならないよ!」

とキリアが否定するが

「なるよ。この領ではこんなご飯をごちそうしてくれる人はいない。自分の事で精一杯なんだ」

「また来ればいいよ。いない時もあるけどいる時はここで食べれば?お金は気にしないでいいよ。素材を売って稼げるから」

ロイルはキリアと違ってずっと1人で生きてきた。

ご飯くらいならいつでも食べていい。

紅茶を飲み終え、ロイルがクッキーを持って帰って行った。

キリアは後片付けを魔力を使って終わらせるとアマリリス領の屋敷に戻ってベッドに入った。

次の日も辺境地の森を捜索しようとするが、ロイルにとめられた。

「どうしたの?」

「昨日バジリスクが出たって!今バジリスクを討伐する冒険者と辺境伯の兵士達が南の門に集まってる。辺境伯様も来てるらしい。森はバジリスクが討伐されるまで関係者だけしか入れない」

ロイルの説明を聞き頷くと取り敢えず冒険者ギルドに行こうとなった。

ロイルも冒険者ではDランクだそうだ。

ロイルと話しながら冒険者ギルドにつくとロギーがブルホーンの角を渡した。

「テツさんがブルホーンの解体は終わったから渡してって」

「ロギーさんありがとう」

「鍛冶屋に連れていって」

とロイルに頼む。

「いいよ」

ロイルに案内され鍛冶屋につく。

「ロイルか?久しぶりだな」

鍛冶屋では怖そうなおじいさんと優しそうな叔父さんがいた。

優しそうな叔父さんが話しかけてくれる。

「今日はどうした?」

「今日は俺じゃなく、リアの用事だ」

ロイルがキリアの背を押す。

「嬢ちゃん何のようだ?」

叔父さんがキリアと目線を合わせるためしゃがみ込む。

「これで剣を作って欲しいの」

とブルホーンの角を渡す。

怖そうなおじいさんが横目で見てから腰をあげ叔父さんからブルホーンの角をとる。

「いい角だ」

重さや硬さを確かめ褒める。

「傷もないな!」

「本当状態も素材自体もいい」

「銀貨150枚だが払えるか?」

「はい」

とマジックバッグから銀貨のはいった布袋を取り出した。

叔父さんが数えぴったり150枚ある事を確認する。

「希望はあるか?」

「ないわ。私より鍛冶屋さんの方がこの角でどんなものを作るのがいいか分かってるはずだから」

「お嬢ちゃんはよくわかってるみたいだ」

叔父さんが笑う。

「1週間で仕上げてやる」

おじいさんがブルホーンの角を持ったままいった。

そこでフッと素材でいいものがあったと思い出す。

マジックバッグに手を入れマジックボックスに繋げ、素材を取り出し、マジックボックスを閉じる。

「これで何か出来ない?ドラゴンの牙なの」

先程のブルホーンの角より大きな牙を出した。

おじいさんと叔父さんの目がドラゴンの牙に目を向ける。

ロイルもドラゴンの牙に釘付けだ。

「何処で手に入れた?」

おじいさんが手袋をつけドラゴンの牙を持つ。

「魔法の師匠からの卒業プレゼントよ」

キリアが説明した。

「水龍の牙だな」

鑑定の眼鏡をつけてじっくり観察し始めた。

「儂らに任せていいのか?」

「ロイルから腕がいいって聞いてますので、この牙で双剣を作って欲しいです。出来ますか?」

「あぁ大丈夫だ。切れ味抜群の双剣ができるぞ」

おじいさんに太鼓判を押され頷かれた。

「それでも材料が余りそうだが、小刀なら5本ぐらい作れそうだ」

「もし双剣だけでいいなら残りの素材をくれるなら工賃ただにしてやる」

「わかったそれでお願いします」

「ブルホーンの角はどうする?」

「ロイルに渡して。いい鍛冶屋さん紹介して貰ったから」

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