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第748話

作者: タロイモ団子
雅乃は眉をひそめ、清彦の腕を掴んで振りほどこうとした。

だが、相手の腕はまるで鉛でも詰め込まれているかのように、びくともしない。

「適当なことを言わないでください」

「俺は本気で言ってるんだ!」

清彦は雅乃の態度に不満そうに声を上げた。

これほど真剣に話しているというのに、なぜ雅乃は冗談だと決めつけるのだろうか。

そもそも、こんなことで冗談を言うほど自分は軽薄ではない。

清彦はさらに言葉を重ねる。

「俺はただ、君を家まで送っていきたいだけだよ。君は酒を飲んでるし、外ももう暗い。一人で帰らせるなんて危なすぎるだろ。放っておけるわけがない」

「ヒューヒュー、放っておけないだって〜」

カナはすっかり酔いが回り、ふらふらと体を揺らしながら雅乃のそばへ近づいてきた。

今の一言を放ったのは、ほかでもないカナだった。

彼女は雅乃の肩にもたれかかり、とろんとした目で清彦を見つめる。

「清彦さん、うちの雅乃にそんなに気を遣うなんて……もしかして、雅乃のこと好きで、アプローチしたいんですか?」

清彦が堂々と肯定しようとしたその瞬間、雅乃から鋭い視線の刃が飛んでくる。

清彦は仕
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