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第790話

Author: タロイモ団子
悠真は芽依がそこまで言い張るのを見て、これ以上何も言えなくなった。

心の中で、自分を奮い立たせる。

――僕はお兄ちゃんだ。ちゃんと芽依を守らなきゃ!

芽依だって怖がってないんだ。僕がビビってるわけにはいかない。

大丈夫。ただのベランダだ。一歩踏み出せば、届く。

そう自分に言い聞かせてから、悠真はベランダを見た。

すると、さっきまでほど怖くは感じなくなっていた。

小さな拳をぎゅっと握りしめ、芽依に続いてベランダへと足を踏み出す。

実際に渡ってみると、思っていたほど怖くはなかった。

芽依は兄の表情が和らいだのを見て、思わず顎を上げ、誇らしげに言った。

「ほら、そんなに怖くないって言ったでしょ。すぐにこの部屋から逃げ出せたら、ママに会えるよ!」

「うん!」

悠真は力いっぱい頷いた。

胸の内は喜びでいっぱいだった。

前を進んで道を切り開いていく妹を見ていると、悠真は少し申し訳ない気持ちになった。

悠真は頭をかく。

「芽依ちゃん、やっぱり僕が前に行くよ。もう怖くないから。僕に任せて」

芽依は悠真の目をじっと観察した。

本当にもう怖がっていないのだと分かると、よ
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