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第7話

Author: ライチ
今の景虎は、完全に正気を失っていた。

自分が認めさえしなければ、死んだのは凛ではなく、二人はまだやり直せると思い込んでいるかのようだった。

柚乃は、彼が凛のために自分にここまで手を上げるなどとは思ってもみなかった。

瞳の奥に強い不満を過らせたが、表面上は可哀想な被害者を演じてみせた。

「ごめんなさい……景虎、私が悪かったわ。もう二度とあんなこと言わないから!」

秘書が慌てて横から宥めに入った。

「社長、警察の身元確認を待ちましょう。凛様はご無事かもしれません」

景虎は少しずつ理性を持ち直し、柚乃の首から手を離した。

しかし彼の心の中では、凛がすでに最悪の事態に巻き込まれている可能性が高いと分かっていた。

景虎が胸を押さえると、突然心臓に激しい痛みが走った。

次の瞬間、彼は何の前触れもなくその場に意識を失って倒れ込んだ。

景虎が目を覚ました時、彼はすでに結城家の本家のベッドに寝かされていた。

彼が目を覚ましたのを見て、結城グループの会長である祖父は冷たく鼻を鳴らした。

「たかが女一人のためにこんな無様な姿を晒すとは、情けない奴だ!」

祖父が手を振ると、執事が分
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