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第14話

last update Date de publication: 2025-04-24 17:00:28

「さて、今回の件、レリアーヌから『厄介な隣人』が黒幕であるとの事だが……」

「はい。間違いございません。姿は確認できませんでしたが、あの特徴的な笑い声が聞こえてきましたので。

 それに例え姿を見ていたとしても、『厄介な隣人』にとって姿は何の確証を与えるものではありません。

 更には隣国の王女殿下の変容、あれは『厄介な隣人』が手を貸した結果だと思われます。

 ……さすがに、普通の人間ではあのような変容を与える事など出来ますまい。

 そして王女殿下に付き従っていた人間の有様から鑑みるに、あの状態は『厄介な隣人』が手を貸した代償として生気を奪っていった結果だと思われます」

 そう、随分と昔からその存在が語り継がれている『厄介な隣人』は、不思議な力を持つと言われている人外だ。

 享楽主義で人々を混乱の渦に巻き込む為だけに、理不尽にその不思議な力をふるうという、文字通り『厄介な隣人』なのだ。

 その姿は、現れた時々によって全然異なっていて、本人

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  • 銀のとばりは夜を隠す   第二章 第8話

    「……よろしかったのですか?」 まだ僅かに怒りの気配を纏っているアン様の背中に声をかける。  寮へと向かう回廊は、レリアーヌが以前先程のご令嬢と相対したところであり、黒い鳥の接触を受けたところでもあった。「なぁに? 護衛が口を出すの?」 未だ冷たさを帯びた声が石造りの回廊に響く。「……いえ、出過ぎた真似をいたしました」 レオハルトとしてアン様の背中に視線を送る。  だけど。  心の中では感情が嵐のように吹き荒れていた。 そこまでバタンテールを理解(わか)っているな

    last updateDernière mise à jour : 2026-03-28
  • 銀のとばりは夜を隠す   第二章 第5話

    「僕たちティボー家の初代はね、この国の初代国王の弟だったんだ。  黒目紅眼の美しい顔の持ち主だったらしくてね。数多の女性が彼の心を射止めようと必死になったらしいよ。  だけど彼が選んだのは……美しい銀の髪をした女性だったらしい。女性の方も王弟を想っていて……。  二人は相思相愛の夫婦になって、兄王から公爵位を賜った。それが我がティボー家の始まりだね」 そこで言葉を切ったティボー公爵が、すっかり冷めてしまったお茶を一口含む。  それに倣ってわたしもお茶に口を付ける。さっきまでアン様のお部屋で飲んでいたお茶と同じ味がした。

    last updateDernière mise à jour : 2026-03-27
  • 銀のとばりは夜を隠す   第二章 第10話

    「なんなのかしら……? 彼女……?」 僅かに困惑を乗せた言葉が、アン様の形の良い唇から零れた。「……アン様、彼女にはしばらくお近づきにならぬよう……」 低くそう告げると、前を歩いていたアン様が銀の髪を揺らして振り向いた。「レオハルト? 何か気づいたことでもあるのかしら?」「……いえ。でも万が一ということもありますので……。どうか…

    last updateDernière mise à jour : 2026-03-30
  • 銀のとばりは夜を隠す   第二章 第9話

    「ティボー様ぁ!」 うん。あんなことがあったにも関わらずアン様に声をかけてくる胆力は認めたいと思う。 そんなことを考えてしまうのは、この前アン様を激怒させた伯爵令嬢が何の躊躇もなくアン様にお声をかけたからだ。 若干アン様も驚いている気配がした。「……何か用かしら?」 アン様が僅かに首を傾げる。 その瞳には当惑が浮かんでいた。「あ、あの! わたくし! わたくしを! アン様のお兄様であらせられるアラン様の婚約者に推挙していただけませんでしょうか?!」

    last updateDernière mise à jour : 2026-03-29
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