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129 師匠、樹海に戻る

Author: 缶小豆
last update publish date: 2026-11-01 17:00:00

「師匠、これってどうやって作るんですか?」

ミレイユは、かつてアリエルからもらった万能短剣を取り出した。

首をかしげたアリエルがそれを手に取って首を傾げる。

「これ、私が作ったのか?」

「はい!」

「……見せて」

淡々と答えて自分が作ったはずの万能短剣を興味深そうに見つめる姿に、ミレイユは少しほっとする。

今のアリエルは記憶をすべて失ったわけではない。

ダリウスたちと出会う前の知識や記憶は残っているのだ。

だからミレイユのことは全く記憶にないし、積極的に昔のように話しかけてくれることはない。

ひたすら、無表情に笑うことも驚くこともしない。

ただ、錬金術の話なら普通に会話が成り立つ。

錬金術は、その魔力の使い方などにそれぞれの個性があるので、自分はアリエルの弟子だったと伝えたら納得はした。

だが、それ以上関わりを深めようともしない。

◇

「…
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