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第62話

Auteur: Kester
last update Date de publication: 2026-09-17 00:26:00

アモラはリビングの床に座っているケリーに数歩近づいた。小さな少女は振り返ると、可愛らしく微笑み、嬉しそうに自分のおもちゃを見せた。

「エルおばさん、どのバービーを選ぶ?」

無邪気な瞳が、期待に輝いていた。

アモラは優しく微笑み返したものの、その瞳には言葉では言い表せない何かが宿っていた。「一番可愛い子」と言いながら、ケリーの前にしゃがみ込む。「私のために一体選んでくれる? どの子が一番可愛いと思う?」

ケリーは目の前に並んだバービー人形をじっと見つめた。首を傾げると、その中から、褐色の肌に長い黒いウェーブヘアをした人形を一体持ち上げた。

「おばさん、この子」と言いながら、アモラに差し出した。

「わあ、いい選択ね」とアモラは柔らかな声で言ったが、心の中には別の思惑を秘めていた。

アモラはしばらくその人形を見つめたあと、子供のような口調を真似て言った。「あなたはプリンセス・エリね。とっても綺麗よ、プリンセス・エリ」

ケリーは楽しそうに笑い、すっかり夢中になった。「プリンセス・エリ、可愛い!」と声を上げながら、手を叩いた。

「え? プリンセス・エリは泳ぎたいの?」アモラは人形が話しているか
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