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第280話

Author: 風羽
体中が痛い!

息ができないほどの痛み。まるで次の瞬間にはそのまま死んでしまいそうなほどの苦しみ......それでも、九条薫は諦めたくなかった。彼女のお腹の中には、まだ小さな藤堂言がいるのだから!

藤堂言はもう8ヶ月になる。それなのに、まだこの世界を一度も見たことがない。

彼女は藤堂沢の冷酷さを憎んでいた。しかし、お腹の子のことは心から愛していた。彼女は赤ちゃんの誕生を心待ちにしていた、このまま死ぬわけにはいかない......

死ぬわけにはいかない!

死ぬわけにはいかない!

九条薫は大きく息を吸った。陣痛の痛みを少しでも和らげようと。彼女は顔を上げ、力いっぱい叫んだ――

「誰か......」

「この子を......助けて......」

......

誰も彼女の叫び声を聞いてくれなかった。

外では、まだ花火が上がっていた。

階下では、お月見の歌が流れていた......

九条薫は床に手をついて、陣痛に耐えながら寝室から這い出ようとした。誰か......誰か、助けて......この子を助けて......

血が床から階段まで続いていた。

彼女の足の間から、大量の血が
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