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第367話

Author: 風羽
小林颯の首には、あのルビーのネックレスが輝いていた。

二人は、明らかに恋人同士だった。

藤堂沢は表情を変えなかったが、内心は驚愕していた。

九条薫は奥山と付き合っていなかった。小林颯が彼の恋人だったのだ。九条薫の傍には......他の男はいなかった......

男なら、誰でも気にしないではいられないだろう。

藤堂沢も例外ではなかった。

彼は九条薫が奥山と一緒になったと思い込み、彼女が他の男と抱き合っている姿を想像して、苦しんでいた。彼女と体を重ねることができなくなっていたのだ。

今、彼はどうしても彼女を抱きたかった。

藤堂沢は車に乗り込んだ。

30歳を過ぎているというのに、彼はまるで思春期の少年のように衝動に駆られていた。今すぐ田中邸に戻って、九条薫に会いたかった。

運転手が発進させようとしたその時、一人が車の前に飛び出してきた。

白川雪だった。

白川雪は車が止まるとすぐに駆け寄り、窓を叩きながら言った。「社長、お話が......あります」

藤堂沢は少し考えてから、窓を開けた。

車内に座る藤堂沢は、白いシャツにスーツ姿で、完璧な身だしなみだった。

白川雪は
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