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第405話

Auteur: 風羽
彼女は抵抗したが、逃れることはできなかった。

藤堂沢は彼女の腕をしっかりと掴んでいた。左手の力は驚くほど強く、黒い瞳で彼女を見つめていた。その瞳には、あからさまな男の欲望が宿っていた......

九条薫には、彼が本当に逆上しているのかどうか、分からなかった。

藤堂沢は彼女を少しだけ放し。

それだけでなく、謝罪までした。真面目な口調で、「ごめん、九条さん。今のは、俺が取り乱した」

九条薫は唇を震わせ、立っているのもやっとだった。

ちょうどその時、彼女のスマホが鳴った......

彼女は藤堂沢をちらりと見て、バッグからスマホを取り出した。意外にも、道明寺晋からの電話だった。会いたいと言い、歓迎会を開きたいと、とても丁寧な口調だった。

九条薫は少し迷ったが、承諾した。

電話を切ると、藤堂沢は彼女を見据えて言った。「晋と親しいのか?」

「たまに連絡を取るくらい」九条薫はそっけなく答えた。

彼女は冷静さを取り戻し、藤堂沢を見ながら、1年以上前のことを思い出した。その時、彼女は群を妊娠4ヶ月だった。

小林颯と奥山智の結婚式の日。

結婚式の前、彼女はずっと待っていた。藤堂沢
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