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第543話

Auteur: 風羽
翌日、九条薫は再び藤堂グループを訪れた。

今回彼女を出迎えてくれたのは田中という秘書だった。行き交う人々が皆彼女に「田中さん」と声をかけているのを見ると、田中秘書がこの会社では特別な存在だということは九条薫にもすぐに分かった。

田中秘書は九条薫に親切だった。

彼女は歩きながら言った。「藤堂社長は私の大学の先輩で、もう10年一緒に働いています」

九条薫は頷いた。

田中秘書は彼女を連れてすぐに制服を受け取らせた。秘書室の制服はシャツと膝丈スカートで、体にフィットしたデザインで、生地も良いものだった......

九条薫が着替えると、

田中秘書は感嘆した。「まるでオーダーメイドみたいですね」

そう言うと、彼女は腕時計を見て言った。「これから私は会議があるので、あなたは社長のところへ行って挨拶をしてください。社長から仕事の指示があるかもしれません......今日から勤務開始という形になります」

九条薫は大変驚いた。

こんな大企業なら、2ヶ月は研修があると思っていたからだ。

田中秘書は彼女の疑問を見抜き、微笑んで言った。「社長があなたを直接面接して、とても気に入っていたので、
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