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第577話

Author: 風羽
彼女がそう言い終わるとすぐに、藤堂沢は唇を重ねてきた。

首筋に注がれた熱いキスは、バスローブがはだけていくにつれて、さらに下へと......

九条薫は少し顔を仰け反らせ、こみ上げる情熱を鎮めようとした。

女としての欲望に火がつきそうになるも、心のどこかで抵抗していた彼女は、藤堂沢がさらに求めようとした時、とっさに彼の腕を掴んで止めた。

嗄れた声で、彼女は言った。「沢、少し疲れたんだ」

藤堂沢は人の心を読み取るのが得意だった。彼は女を良く知っているからこそ、彼女の言う「疲れた」は、ただしたくない時の言い訳だと、察した。

彼は無理強いはしなかったが、すぐに彼女を解放することもなく、しばらくの間、彼女の肩に顔をうずめていた。それから、浴室へ向かった。

しばらくすると、シャワーの音が聞こえてきた。

九条薫は、彼が一人で解決したのだろうと思った......

案の定、浴室から出てきた藤堂沢は、濡れたバスローブを着ていて、凛々しい顔には、満足げな表情が浮かんでいた。

九条薫の視線に気づき、彼は少し照れくさそうに言った。「しないと、夜、寝られないからな」

特に、同じベッドで寝るの
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