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第782話

Penulis: 風羽
時折、彼は泥酔する。

そのままクラブの個室で眠り込み、目が覚めると、まるで夢でも見ていたかのようだった。

この夜も例外ではなかった。

帰りたくなかった。水谷苑の冷たい顔も見たくないし、彼女の冷淡な態度にも向き合いたくなかった。彼女とベッドを共にしたいとも思わなかった。あの日、彼女とした時、何かがおかしくなってしまったような気がしたのだ。

九条時也はグラスに入った強い酒を見つめた。

冷たく笑う。

彼女は本当に自分を嫌な気分にさせる。

彼は泥酔し、金色の縁取りの黒いバーカウンターに突っ伏して、水谷苑の名前を呟きながら呼んでいた。

優しい手が彼を撫で慰めた。

「苑」

朦朧とした意識の中、九条時也はうわ言のように水谷苑の名前を呼んだ。ふと、首筋の毛が逆立って、ゆっくりと顔を上げ、こに立っていたのは、なんと田中詩織だった。

彼は急に興醒めし、また一杯の強い酒を注ぎ、一気に飲み干した。

強い酒が喉を焼いた。

辛いお酒が喉を滑り落ちる。しかし、その刺激的な痛みは、彼の心の痛みの万分の一にも満たない。

彼は田中詩織を見ながら、自嘲気味に口を開いた。「俺の惨めな姿を見に来たの
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