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第939話

Author: 風羽
水谷苑の目尻が、さらに潤んだ。そして、彼の手にぎゅっと力を込めた。

長い道のりを経て、二人はついに結ばれたのだ。

誰もが見守る中――

九条時也と水谷苑は、永遠の愛を誓い合った。

......

夜になった。

九条時也は招待客たちに付き合い、つい泥酔するほどお酒を重ねてしまった。最後は幼馴染たちに促され、ようやく席を外す。そして、彼らの力を借りながら、ホテルのスイートルームへ運ばれた。

スイートルームの扉が閉まる。

九条時也の酔いはすっと引き、目には澄み切った光が戻った。

水谷苑はリビングで、プレゼントを開けていた。

ちょうどその時、手にしていたのは黒木智からの贈り物だった。中身は精巧な金細工の置物。値段は張るものの、いやらしい意図など一切ない純粋な贈り物だったが、九条時也はそれを見て、胸の奥に強い嫉妬を感じずにはいられなかった。

彼はその置物を取り上げ、しげしげと眺めた。

つまらない物だ。

そして、ソファに座ると、皮肉っぽく言った。「黒木さんは昔、薫に言い寄っていたよな。しかもあの時、彼女はもう沢と結婚してたんだろ。この前はお前にも......彼は人妻が好みなのか!」

彼は遠回しに妻の気を引こうとしていたのだ。

水谷苑は軽く鼻を鳴らした。「その時はほら、私はまだあなたと結婚してなかったじゃない。独身だったのよ!」

「後悔してるのか?」

九条時也はくすりと笑った。そして、彼女を優しく抱き寄せ、首筋に手を添えて、長いキスを交わした。しばらくして、かすれた声で囁いた。「後悔しても遅いぞ!お前は今、俺の妻だ」

水谷苑は彼の子供っぽさに呆れた。

「プレゼントは明日にしよう」と思い、シャワーを浴びてメイクを落とそうとしたその瞬間、箱の中から高価なペアの腕時計が転がり出た。このブランドのこのモデルなら、ペアで軽く8000万円は下らないだろう。

そのプレゼントを贈ったのは、小林颯だった。

水谷苑は九条時也をじっと見つめ、説明を求めるように視線を向けた。九条時也は鼻を触りながら、少し曖昧に言った。「薫の友達......颯だ。二人は小さい頃からの幼馴染なんだ」

水谷苑はくすっと笑った。「あなたと彼女たちって幼馴染でしょ!」

九条時也は慌てて口を開いた「後ろめたいことなんて何もないぞ!」

彼の様子を見て、水谷苑は心の中で笑った。彼の整った顔に
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