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第1358話

Auteur: 桜夏
二、三分ほどが過ぎた。病室は静まり返り、ただ空気だけが重く流れていた。

狸寝入りを決め込んでいた蓮司は、すでに苛立ち始めていた。理恵がまだ帰っていないのが分かったからだ。ベッドの脇に立つ気配が、まだそこにあった。

一体何をするつもりだ?本当に見舞いに来たのか?どうせろくなことじゃないだろう。

こんなに長く見てるなんて、まさかスマホで自分の無様な姿を撮影して、ゴシップ誌に売りつけるつもりじゃないだろうな。

蓮司が内心で疑心暗鬼になり、我慢の限界に達して目を開けようとしたその時、理恵の声が聞こえた。

「行こう、透子。一通り見たし、死んでないし。悪運強いもん」

その言葉を聞くやいなや、蓮司はカッと目を見開いた。

視界に飛び込んできたのは、ベッドの脇に立つ透子の姿だった。さっきの気配は理恵ではなく、彼女だったのだ。

蓮司の目には、様々な感情が溢れ出した。驚き、戸惑い、そして歓喜と興奮が入り混じっていた。

そして、その目はすぐに愛おしさで満たされ、視線は熱を帯び、瞬きもせずに透子を見つめ続けた。

透子がようやく会いに来てくれた。ついに、この時が来たのだ……

歓喜に打ち震え、
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