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第1475話

Auteur: 桜夏
だが、そのことを言えば、雅人がすぐにでも暴走し、下の階へ行って蓮司を半殺しにするだろう。

理恵は少し考え、結局、そのことは隠して、ただ相手が弱ったふりをして、透子に支えてもらおうとしただけだと話した。

聡は尋ねた。「それで、透子は支えたのか?」

理恵は頷いた。

「新井は、透子の優しさにつけ込んで、苦肉の策で同情を引こうとしたんだ」

聡は、すべてを見通したようにそう結論付けた。

「本当にずる賢い男だ。怪我も治っていないのに、入院中にまだこんな真似をするなんて。いっそ、別の病院へ転院させて、完全に望みを断ち切らせるべきだ」

理恵は兄の提案にかなり賛同し、それから尋ねた。「どうして、あの時、新井はすぐに転院しなかったの?新井グループには、プライベート病院があるでしょ?」

聡は言った。「あるにはあるが、向こうはあくまで客だ。客が転院を言い出さないのに、こちらから先に切り出すわけにはいかないだろう。それでは、遠回しに追い出すようなものだ」

理恵は少し考えて言った。「新井自身が、行きたくないんだと思うわ。あんな風に、図々しく居座ってなきゃ、どうやって透子を騙して見舞いに来させられ
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