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第1625話

Author: 桜夏
そう言い終えると、義人は軽く頷き、大股でその場を離れた。あとは助手を残し、警察側との連絡を任せる。

義人と執事は、午前中にドローンを飛ばした容疑者の行方を追っていた。

執事が推測した通り、相手は事前にかなり周到な準備をしていた。すぐに身元を特定できるような隙は、ほとんど残していない。

一方、警察側では、義人の助手が提出した資料をもとに、新井家という上流一族の内部で起きている争いの構図を整理していた。

資料を見れば見るほど、博明が新井のお爺さんに手を出す可能性は、決して荒唐無稽ではないと分かる。

しかし、取調室の中では。

警察官たちがその資料に基づいて博明を問い詰めても、博明は相変わらず強い口調で否定し続けた。感情はまったく落ち着かず、弁護士を呼べと何度もわめいている。

この状態では取り調べを続けられない。警察側は、ひとまず博明を留置場へ移すしかなかった。

「お前らを訴えてやる!俺をこんな所にぶち込む権利がどこにある!いったい何の罪で俺を拘束してるんだ!」

留置場の中でも、博明はまったく協力する気配を見せず、大声で怒鳴り続けた。

「弁護士を呼ばせろ!それは俺の権利だろ
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