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第622話

Penulis: 桜夏
理恵は悪知恵が働き、今こそ告げ口の絶好の機会だと思った。

「新井のお爺様……」

理恵は足を止め、振り返って病床のお爺さんを見つめ、哀れみを誘うような声で言った。

「これから毎日、透子に会いに来てもいいですか?もう少し長くいて、そばにいてあげたいんです」

新井のお爺さんはその言葉を聞き、考える間もなく言った。「もちろんだ。いつでも好きな時に来なさい。好きなだけいていい。誰も止めはせんよ」

理恵は答えず、ただ振り返って戸口に立つ「仏頂面の門番」を見つめた。

新井のお爺さんもそちらに目をやり、すぐにその子の意図を察した。

お爺さんは厳しい顔で問い詰めた。「蓮司、どういうことだ。理恵が透子に会いに来るのを、お前が止めてるのか?」

問い詰められた新井蓮司は言った。「……していません」

彼は、その腹黒い女を睨みつけ、歯ぎしりしながら答えた。

「昨日、ボディーガードに私を追い出させたじゃないですか。それに今日も、私が来たらハエみたいにしつこいなんて言いました」

理恵は告げ口した。その声はあくまで可哀想で、しかしお爺さんには見えないその表情は、挑発的に眉を上げていた。

蓮司は拳
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