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第808話

Penulis: 桜夏
その頃、児童養護施設の院長室では。

太鼓腹を揺らしながら、院長はだらしなく椅子にふんぞり返っていた。

スマホの画面に表示された「取引成立」の四文字を見て、彼は満足げに口の端を吊り上げた。

あの美月とかいう女は、絶対に承諾する。そう確信していた。六億円どころか、たとえ十億円をふっかけたとしても、やつは払うだろう。

だが、焦って大物を釣り上げる必要はない。相手を追い詰めすぎれば、かえって一銭も手に入らなくなるかもしれないのだから。ここは「段階的に」進めるのが賢いやり方だ。

午前中にあの男が帰った後、院長はその真意についてずっと考えていた。

なぜ美月は、あれほど的確に先手を打てたのか。そして、透子とどんな恨みがあって、そこまでして彼女を消したがるのか。

そう思考を巡らせるうちに、ついに極めて真相に近いであろう一つの答えに辿り着いた。

美月は先日、自分の年齢を二歳若く見せるため、記録の改竄を依頼してきた。そして、あの時、自分は確かに透子の資料も目にしている。

彼女が入園したのは四歳の時――それは、美月が改竄を望んだ年齢と、まったく同じだった。

その後、美月は名家である橘家に
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やっと真相に気付いたと思ったらこいつも悪人。
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