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第82話

Penulis: 桜夏
廊下で、美月は爪が食い込むほど拳を握りしめ、怒りに震えながら自室に戻ると、透子に何度も電話をかけた。

しかし、何度かけても聞こえてくるのは冷たい機械音声ばかりで、メッセージを送っても返信はない。美月は怒りでどうにかなりそうだった。

主寝室では――

蓮司は不機嫌な顔でシャワーを浴び、再び大輔に電話して進捗を尋ねたが、昨日と同じ返事しか得られず、苛立たしげに携帯を放り投げた。

ベッドに横たわり、目を見開いたまま眠れずにいた。透子が出て行ってから、もう二晩目になる。

透子が、あの男と一緒に寝ているかもしれない、キスをしているかもしれない、あるいはもっと……

そう思うと、蓮司は頭が爆発しそうで、怒りが理性を焼き尽くさんばかりだった。

隣の部屋の美月も眠れずにいたが、しばらくすると外から物が壊れる音が聞こえてきて、怖くて部屋から出ることさえできなかった。

透子がいなくなった今こそ、本来なら自分が蓮司の心に入り込む絶好の機会のはずなのに

……

だが、今の蓮司は怒り狂っている。巻き込まれるのはごめんだ。

待っていればいい。透子の居場所さえ突き止めてしまえば、永遠に蓮司のそばから
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良香
自分が知らない透子さん。 見せなかった訳じゃない、知ろうとしなかっただけなんだよね。確かに学生時代に美月のような女に引っかかってたなら透子さんに振り向く事はないかもね。
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