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第1183話

Auteur: 小春日和
「大変なことって?いったいどういうとこ?」

福本英明がキッチンから顔を出したとき、まだ鶏のもも肉をくわえていた。

福本陽子はスマホを握りしめ、今にも泣きそうな顔で叫んだ。「パパが電話に出ないのよ!」

「……」

福本英明は呆れたように白目をむきながら言った。「電話に出ないくらいで騒ぐなよ。あの親父、俺の電話なんて一回も出たことないぞ?」

「私と兄さんを一緒にしないで!パパは私を一番可愛がってるのよ!今まで一度も電話に出なかったことなんてないの!」

福本陽子は目に涙をためながら、焦っていた。

真奈が口を挟んだ。「たまたま気づかなかっただけじゃないの?」

「そんなわけないわ!パパはいつもスマホを手放さない人なのよ。昨夜電話に出なくても、普通なら朝にはかけ直してくるはず。でも今かけても、まったく出ないの!」

「だったら家に電話してみればいいだろ」

福本英明はさっさと自分のスマホを取り出して実家の固定電話にかけた。『プッ』という一度の呼び出し音だけで、すぐに相手が出た。「はい、こちら福本邸でございます」

「もしもし、俺だ。父さんに代われ」

「若様……本当に御本人で?」

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Commentaires (1)
goodnovel comment avatar
良香
何があったんだい!お父ちゃん!! そこ思い出話で良いから詳しく頼む。
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