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第1194話

Author: 小春日和
黒澤は唐橋龍太郎をそのままリビングに突き出した。唐橋龍太郎は伊藤の手にある小型コンピュータに一瞥をくれ、すぐに視線を逸らす。その動きは何度も繰り返された。真奈がじっと唐橋龍太郎を見つめたまま、低く問いかける。「ねえ、誰に情報を送ろうとしてたの?」

「だ……誰にも伝えるつもりはなかったんです」

「ふざけるな!こんなガジェットは若い奴にしか扱えないとでも思ってたか?悪いけどな、俺だって使えるんだよ。お前なんかより何年も前からな」

そう言いながら、伊藤は指をすべらせ数回操作すると、あっさりパスワードを解除した。

すぐさまノート端末の画面をテレビに投影すると、画面には送信準備中の海外のメールアドレスが表示された。ただし、本文はまだ入力されておらず、どうやら未送信の状態のようだ。

真奈は言った。「もう聞くまでもないね。そのアドレス、誰のか調べて」

「海外のメールアドレスだ」伊藤は言った。「2時間くれれば、登録情報を調べられる」

「調べる必要はありません。調べても無駄です」

唐橋龍太郎は言った。「この海外アカウントの登録情報は僕のものです」

そのアカウントが唐橋名義で登録されてい
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