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第1235話

Auteur: 小春日和
「彼女は今、電話に出られない」

黒澤のその一言に、立花はホテルのソファから身を起こし、声を低くして問い返した。「それは……どういう意味だ?」

「真奈が高島に拉致された」

「高島?」

その瞬間、立花の表情が一気に険しくなった。

黒澤はもはや、これ以上立花に説明する気もなく、電話を一方的に切ると、車に乗り込み、高島がかつて暮らしていた屋敷へと向かった。

ホテルのスイートルームでは。馬場がカップを手に持ったまま部屋に入ってきて、声をかけた。「ボス、夕食はフレンチにしますか?それとも中華?」

立花は眉をひそめ、低く言った。「瀬川が……高島に捕まった」

その一言を聞いて、馬場は一瞬、動きを止めた。

高島がどうして突然、真奈を捕まえるんだ?

立花はひとつ息をつきながら思った。やはり、真奈を石渕グループに向かわせるべきじゃなかった。あの女は、どうしても言うことを聞かなかった。

ほら見ろ――結局、高島の手に落ちたじゃないか。

高島という人間がどういう存在か、立花にはよくわかっていた。

あれは感情というものを持たない、ただの殺人マシンだ。

真奈が美桜に対抗するなんて、結局ひど
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