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第1252話

Autor: 小春日和
医師は言った。「この方は強運ですね。普通なら心臓は左にありますが、この方は右側にあるんです。だから致命傷にはならなかった。きちんと療養すれば元通りになりますよ」

その言葉を聞き、真奈はほっと息をついた。

その時、立花と馬場も手術室から運び出され、二人とも意識はなかった。

たとえ真奈が今、当時の状況を詳しく知りたくても、聞ける相手はいないだろう。

一方、伊藤は階下に停めた車の中で電話を受けていた。しばらくすると、その表情が険しく変わった。

「遼介!真奈!大変だ!」

「あの、病院内で騒ぐのは禁止です!」

看護師に止められた伊藤は、慌てて「すみません、今は急ぎなんです!」と言った。

そう言い残して、伊藤は真奈と黒澤のところへ駆け寄り、「冬城グループの方が、大変だ!」と告げた。

真奈は眉を寄せ、「どういうこと?落ち着いて話して」と言った。

「わ、分かった!」伊藤はどうにか気持ちを整え、早口で続けた。「冬城、分かるだろ?あの冬城だ!今日冬城グループに戻ってきたんだ!」

「何ですって?」

「それだけじゃない!冬城は、前にお前が受け取ったあの45%の株まで持って戻ってきたんだ
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