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第1254話

作者: 小春日和
冬城の声には、冷淡さと皮肉が滲んでいた。

真奈はその冷たい言葉を聞きながら、静かに何度も頷いた。

これこそが、彼女の記憶にある冬城だった。

何をするにも、常に冬城家の利益を最優先にし、自分の正しさに疑いすら持たない。

真奈は口を開いた。「いいわ、冬城。あなたは立花の株を奪い、こんなにも大がかりな罠を張って……結局、冬城グループを手に入れた。昔の私は、あなたを甘く見てた。あなたが、まだ……」

「まだお前に未練があるとでも?一生お前がいなきゃ駄目で、今も何もかも投げ出してると思ってた?」

冬城は何の感情も見せずに、冷ややかに言い放った。「黒澤夫人、自分を買いかぶりすぎだ。俺がその気になれば、どんな女でも手に入る。まさか本気で、お前に溺れて抜け出せないと思っていたのか?いい加減にしてくれ。黒澤をしっかり守るんだ。そしてこう伝えてくれ――冬城が戻ったと。この海城は……結局俺が支配する場所だと」

真奈は拳を握りしめ、爪が指に食い込むほどだった。

「本当に……少しも変わってないのね」

――愚かだったのは、結局自分だけ。

彼女は思っていた。冬城は、もう昔とは違うのだと。

彼女は
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