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第1362話

Autor: 小春日和
立花が言った。「彼女は熱がある。ここの医者を呼んで解熱剤を注射してくれ」

「熱ですか?」

青山は眉をひそめ、真奈の額に手を当てた。「これはひどい熱です。すぐにウィリアムを呼んで処置させましょう」

「そんな大げさな……寝れば治るわ」

それを聞いて、立花は眉をひそめた。「黒澤がいないと、そうやって拗ねるのか?」

「そんなこと……」

「なら黒澤に電話して、あいつに直接打たせるか?」

そう言って、立花は携帯を取り出した。

それを見て、真奈は慌てて立花の手を止めた。「待って!打つわよ」

立花は、自分の手を止めた真奈の手を一瞥した。

やはり、真奈を御せるのは黒澤だけか。

「なら部屋に戻れ。注射だ」

立花は冷ややかな顔で、そのまま階下へと歩き出した。

真奈は三階の屋根裏を早く見に行きたい一心で、今回ばかりは素直に立花に従って部屋に戻った。

その時、ウィリアムが佐藤茂の部屋からこっそりと顔を出し、青山に向かっておどおどと尋ねる。「どうだった?俺には気づいてないよな?」

青山は無表情のままウィリアムを部屋に押し戻した。「解熱剤の準備を。それと、彼女を長めに眠らせますように」
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