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第1438話

Autor: 小春日和
佐藤茂の顔にはかすかな笑みが浮かんでいた。「真奈、誕生日おめでとう。君は……ずっと誕生日プレゼントをねだっていたよね?このプレゼント、お兄さんはずっと前から君に贈りたかったんだ」

「お兄さん……」

真奈は必死に首を振った。

未知なるものに対する恐怖なのか。

真奈はもう誕生日プレゼントなんていらなかった。

もう何もいらない!

佐藤茂の目に一抹の心痛が走ったが、それでも赤くなった目で、事前に準備していたペアの青色の指輪を取り出した。

指輪が取り出された時、真奈の涙はもう止まらなくなっていた。

その指輪は照明の下で淡く輝いていた。

とても煌びやかで美しいのに、血塗られた現実を真奈の前にさらけ出していた。

「瀬川さんが昔この指輪を私に託したんだ。私は佐藤家の宝石を使って全く同じものを作った。本来は……君の手に直接はめるつもりだったけど……今はもう誰かが代わりに君の手にはめてくれたようだ」

佐藤茂の言葉を聞きながら、真奈の脳裏には甲板で黒澤が指輪をはめてくれた光景が次々と浮かんだ。

それらの光景は一瞬で過ぎ去り、遠い前世のことのように感じられた。

「真奈、夢から……そろ
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