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第310話

Author: 小春日和
秦氏と貴史がこの地下室に引きずられてきたとき、二人とも顔は青ざめていた。真奈が秦氏を一瞥しただけで、秦氏は恐怖で地面に崩れ落ちた。

「私じゃない……私じゃない」

秦氏は慌てて手を振りながら、真奈に言った。「お嬢様、私たちはただ仕方なく……私たちは……」

真奈は前に出て秦氏の顎をつかんだ。秦氏はこれまで真奈のそんな恐ろしい目つきを見たことがなかった。

「おじさんはあんたに悪いことをしたわけがないでしょ?瀬川家に嫁いできた時から、おじさんはいつもあなたを守ってきたのよ。何か欲しいものがあれば、おじさんはいつも何も言わずに買ってあげた!おじさんはあなたにすべてを与え、自分のプライドさえも捨てた!周りに品のない役者を娶ったと言われても!なのにあなたは!この薄情者!」

真奈は秦氏を強く押しのけた。

秦氏の目には涙が浮かび、恐怖で全身が震えていた。

真奈は冷たく言った。「もしおじさんに何かあったら、あなたとあなたの大切な息子は残りの人生を刑務所で過ごすことになるわよ」

「お嬢様!」

秦氏は懇願するように呼びかけたが、真奈の意識はすでに瀬川の叔父に向けられていた。

黒澤は部下に瀬川の叔父を地下室から運び出すよう指示し、低い声で言った。「病院にはもう連絡してある。今すぐおじさんを病院に連れて行く」

「おじさんはきっと大丈夫だよね?」

「見たところ、表面の傷だけだ。深刻なものじゃないと思う」

黒澤の言葉を聞いて、真奈の心は少し落ち着いた。

真奈はまだ床に押さえつけられている秦氏と貴史を冷ややかに見て言った。「二人をここに閉じ込めておいて。もしおじさんが無事に戻ってきたら、あんたたちを解放する。もしおじさんが二度と戻れないなら……」

真奈の言葉の意味は明らかだった。

秦氏の顔色が変わった。「真奈!私たちを殺そうとしているのね!」

瀬川の叔父が彼ら親子の犯行を知っている。たとえ生きて戻ったとしても、決してこの地下室から解放などしないだろう。

「真奈!何様だお前は!俺と母さんにこんなことをするなんて!ここは俺たちの家だぞ!お前にそんな資格はない!」

貴史の怒鳴り声がまだ終わらないうちに、真奈は容赦なく一蹴を食らわせ、地面に倒れこんだ。

真奈のハイヒールは、貴史の胸元にぐっと押し当てられた。鋭利なヒールがそのまま肉に突き刺さるのではと、貴史は恐怖に凍り
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Comments (2)
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良香
いや、自分の親族を助けただけやろ? 欲に塗れた人間が罪を犯したなら贖罪はさせないと。それに家族内のもんだいじゃないよ。 後継者という権利を侵害されてるんだから。
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村上初子
続きを読みたいのに、コマーシャルにならずに、読みたくない小説がでてくるの?
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