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第329話

Auteur: 小春日和
「おばあさま、今日は来るべきではなかった」

冬城は深く眉をひそめた。今日のような大事な場におばあさんが来ること自体は構わない。しかし、よりによって浅井まで連れてくるとは、絶対にしてはいけなかった。

「冬城家と瀬川家の協力が始まる、こんな大切な日に、私が来ないわけがないでしょう?」

冬城おばあさんは、ゆっくりと瀬川家の幹部たちに視線を走らせた。その態度は高圧的で、居合わせた者たちの空気を一気に張り詰めさせた。

彼女は昔からそうだった。まるで時が止まったかのように、冬城家が絶頂期だった頃の感覚で生きている。自分に楯突く者はいない、冬城家の名を汚す者など誰もいない――そう信じて疑わない。

しかし、時代は変わっている。

今の海城は、もはや冬城家一強の時代ではない。

「大奥様、今日のような正式な場に、こんな女性を連れてくるなんて、ふさわしくないと思いませんか?」

「うちの社長がこの場にいるというのに、それを無視して……瀬川家を軽んじているとしか思えません!」

「これが協力?とてもそうは思えません。ただの侮辱じゃないですか!」

……

会場のあちこちから、ざわめきと怒りを含んだ
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Commentaires (1)
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良香
真の実力者とは隠れているもの。冬城の愛が欲しいなら、何故こんな事をするのか分からんが、以前は連れ回されていたから、って言うのが経験として残っているからだね。慎しさも大切だよ、浅井。
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