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第553話

Auteur: 小春日和
翌朝、Mグループのオフィスで、大塚が契約書を真奈に手渡しながら報告した。「社長のご指示通り、取引のある協力企業はすべて了承しました。彼らから出雲に連絡を入れ、出雲家と契約したいと申し出る予定です。その代わりに、こちらからも十分な報酬をお渡しします」

真奈は頷き、協力企業がすでに署名した契約書に目を通しながら、ふっと微笑んだ。

「彼らが直接出雲に連絡を取るのは、さすがにあからさま過ぎるわ。出雲家に少しだけ情報を流して、向こうから接触してくるように仕向けて。それでいて、きっちり高値を吹っかけてやればいい。他のことは、彼らが気にする必要はないわ」

「でも……出雲が本当にその罠にかかるでしょうか?」

「かかるわよ」真奈は淡々と答えた。「理性を失って、軽んじられた人間ほど勝利を渇望するもの。一度火がつけば、後先のことなんて考えずに、金も労力も注ぎ込むようになるわ」

その言葉に、大塚も納得した様子で頷いた。

「それと、もう一件ございます」

「なに?」

真奈が茶杯を手に取ってひと口飲もうとしたそのとき、大塚が口を開いた。「今朝、佐藤さんの秘書がいらして、社長のデビューの件についてお伺
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Commentaires (1)
goodnovel comment avatar
良香
真奈ちゃん真面目〜。てか誠実には誠実で、って思ってるのかな。そこが良い。 寄りかかる権力を次々と変えるような人間とはやっぱ違うね。
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