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第586話

Author: 小春日和
昨夜、真奈は朝霧の目の前で酒に混ぜられた薬を見抜き、その危険と利害についてもきちんと説明していた。だが朝霧は、立花と寝るという好機を逃したくなかったのだろう。まるで何かに取り憑かれたように、自ら進んでその酒を口にしたのだった。

そのあと、二人は化粧室でドレスを交換した。朝霧が先に外へ出た途端、森田の部下に連れ去られてしまった。

真奈は、てっきり彼女が思い通りになったのだと思っていた。まさか死ぬなんて。

背筋にぞっとするような冷たいものが走る。もし昨日、立花の部屋に運ばれていたのが自分だったら――

自分も朝霧と同じ運命を辿っていたかもしれない。

「社長」

扉をノックして入ってきたのは大塚だった。真奈の顔色に気づき、心配そうに声をかける。「昨夜はあまり眠れなかったのですか?」

「いいえ、大丈夫」

真奈は眉間を押さえ、画面に映るニュース記事を静かに閉じた。

大塚が言った。「黒澤様が、ずっと下でお待ちです。お通ししてもよろしいでしょうか?」

それを聞いた真奈は、大塚に視線を向けて問いかけた。「あなたは私の部下?それとも彼の部下なの?どうしてそこまで彼の肩を持つの?」

「い
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Mga Comments (1)
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良香
危険は承知かも知らんが、黒澤の心配も尤もだよ。立花の事は佐藤さんや黒澤の方が詳しいだろうし、事実薬や暴力で、自分の意思とは違う行動を強制される時が来るかも、ってなったらそりゃ怒るよ。
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