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第60話

Auteur: 小春日和
前世で彼女は冬城と結婚した後、冬城おばあさんの言葉を信じ込んだ。男の心を掴むには先ず胃袋を掴むべきだと。そこで、これまで家事など一切したことのないお嬢様が、台所に立ち始めたのだ。

だが結局、冬城は彼女の料理を一口も口にしなかった。

所詮は冬城が浅井みなみをより愛していたからだ。

朝食の支度が済むと、冬城は自分の分がないことに眉を寄せた。「俺の分は?」

「自分で作ればいい」

真奈は彼に良い顔一つ見せなかった。

冬城は案の定、怒りを露わにした。「お前!」

真奈は彼を無視して、黙々とパンを千切って口に運んだ。

彼女はもう冬城のことが好きではないのだから、無理して取り入る必要もない。

「ごちそうさまでした」

真奈は食べ終わると食器を台所に運び、小さな鞄を手に取って出かけようとした。

冬城が尋ねた。「どこへ行く?」

「午前中は授業がある」

「休め」

「冬城、頭でもおかしくなったの?」

真奈はとうとう我慢の限界を超えた。

今朝から冬城の態度は明らかに普段と違っていた。

初めは大垣さんに休暇を与え、それから朝食を作らせ、今度は彼女に休みを取らせようとする。

しばら
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Commentaires (2)
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良香
えーーーー。お前が立ち振る舞いもできない女連れ歩いてるのは影響ないわけ?
goodnovel comment avatar
郁子
男って素直じゃないよね。だから拗らせるんだ。愛情表現は気遣いが大事
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