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第 196 話

Penulis: スイカのキノコ
半月はあっという間に過ぎ、撮影チームの方ではすでにクランクアップの準備を始めていた。

真依は最近、暇になった。

怜はクランクアップ後一週間以内に、彼女を実家に連れて行き、宮野祖母の採寸をする約束をした。

この日、撮影現場でサボっていた真依は、突然紗月から電話を受け取った。

「真依、大仕事が来たわよ!」紗月の声には興奮が満ちていた。

真依は呆然とした。「何?大仕事が来たの?」

「女優の桜井葉月(さくらい はづき)のこと、知ってるでしょう?」紗月の声には笑みが満ちていた。

真依はもちろん知っていた。葉月はハリウッド映画にも出演し、賞まで獲得した、国際的な大女優だった。

「彼女が今日、直接私に電話をかけてきて、六月に国際的なレッドカーペットがあるから、あなたにドレスをデザインしてほしいって。レッドカーペットに参加する出席者全員を圧倒するようなドレスをって」紗月は興奮しきって言った。

真依は心の中で思った。全員を圧倒するなんて、さすがに少し荷が重い。

しかし今はまだ二月にもなっていない。六月までには数ヶ月のデザイン期間がある。

「もう、あなたにデザインを依頼してきた全てのブランドを断って、桜井さんの依頼を引き受けたわ。もしあなたのデザインが彼女を国際的に群を抜いて輝かせることができたら、私たちの氷月はブレイクするわよ」紗月はもう夢まで見ていた。

真依は「うん」と唸り、口を開いた。「分かったわ」

しかし怜の祖母の件を思い出し、真依は少し困ったと感じた。

怜が撮影を終えた後、真依は自ら彼にこの件について話しかけた。「橘陽がちょうど私に相談してきたんだけど、桜井葉月さんのデザインを引き受けたから、残念ながらおばあ様のためにデザインすることは難しいかもしれないって相談してきました。だから、もし氷月スタジオの他のデザイナーでよければお受けいたしますけど......いかがですか?」

口約束で決めたことでも、やはり撤回する機会はある。

ましてや、その時真依も言葉を濁しており、もし途中で何か変更があれば、お年寄りのためにデザインできないかもしれないと言っていたのだ。

「桜井さんは大物ですね......」怜も真依の困惑を感じ取っていた。

何しろ桜井葉月は業界で、誰もが取り入ろうとする相手なのだ。

そして氷月がスタジオの未来のために、先に大物女優のデザインを選ぶのは、ごく普通のことだ。

「分か
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