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第 53 話

Auteur: スイカのキノコ
「チリリン……」

翌朝、二人はけたたましい携帯電話の着信音で目を覚ました。

「アラーム設定してなかったの?」

真依は眠そうに携帯を手に取り、時刻を見た瞬間、ベッドから飛び起きた。

「もしもし?」

表示されたのは見知らぬ番号。一瞬ためらいながらも、彼女は通話ボタンを押した。

「氷川さん、こんにちは。番組で皆さまの生活サポートを担当しております者です。もうすぐ準備開始なのですが、氷川さんと朝倉さんがまだ朝食会場にいらしてないようで……」

受話器からは丁寧な女性の声。背景にはスタッフのざわめきや食器の音が聞こえてきた。

「あ……すみません、朝ごはんは大丈夫です。今すぐ現場に向かいますので!」

真依は
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